ギャルの歴史

新たなカリスマの誕生!?カリスマギャルモデル「益若つばさ」「さくりな」登場!

mainImg

それまでギャルたちにとってのカリスマといえば「アムロちゃん」こと「安室奈美恵さん」や「あゆ」こと「浜崎あゆみさん」などの芸能人でしたが、2006年頃になるとギャルのカリスマは芸能人から読モ(雑誌の読者モデル)へとより身近な存在に変わりました。

中でもつーちゃん」こと「益若つばさちゃん」と「さくりな」こと「桜井莉菜ちゃん」の人気は絶大でカリスマギャルモデルとして称えられていました。

ギャルのカリスマ“益若つばさ”

つばさブログ

「つばさブログ」(2007年10月発売)
出版社:角川春樹事務所

カリスマギャルモデルといったら、第一に名前を挙げるべきなのが「益若つばさちゃん」 (通称:つーちゃん)ですね!

お人形さんのようなかわいらしい顔立ちと、様々なジャンル(ドーリー系・姫系・カジュアル・渋原MIXなど)のファッションをおしゃれに着こなす“おしゃれ番長”として多くのギャルから憧れられていたつーちゃん。

そんな彼女は、ギャル雑誌「ポップティーン」で看板モデルとして活躍していました。

当時、モデルといったら高身長というイメージが強かった時代でしたが、彼女の身長は150cmと低め。

そんな低身長でも他のモデルに引けを取らない存在感!そしてSサイズさんでもできるおしゃれな着こなし方をたくさん紙面で披露したことが、読者にとって身近で参考にできる存在となりギャル界の頂点にまで上り詰めました。

つばさファッションをマネするギャル続出!

当時、読モを務めていたポップティーンは読モの私服紹介ページが多く、毎月のようにつーちゃんの私服特集が組まれていました。

109ブランドは比較的値段の高いショップが多かったのですが、つーちゃんの私服コーナーではプチプラアイテムと109ブランドのアイテムを組み合わせたファッションが多数披露されていました。あまり洋服にお金を使えない女子中高生たちでも参考にできるコーデが多く載っていたこともあり、多くのギャルがつーちゃんファッションを参考にしていました!


つばさ売れ

当時、つーちゃんが身に着けたものはすぐ売り切れることが多かったことから「つばさ売れ」と呼ばれていました。

JSG)の猫耳パーカーRODEO CROWNS)のニット帽はその代表例です。

猫耳パーカー つーちゃん風カジュアル

JSGの猫耳パーカー(左)とRODEO CROWNSのニット帽(右)を着用しているつーちゃん風ギャル

プチプラとはいえない109ブランドの洋服であったにもかかわらず、私服として紹介された翌日にはなくなるほど、飛ぶようにバカ売れしていました!


JSG・・・JSG(ジェイエスジー)は、ビビッドカラーをベースに星柄・ヒョウ柄・チェック柄などを組み合わせた派手で個性的なデザインの洋服が売られている109ブランド()です。

RODEO CROWNS・・・RODEO CROWNS(ロデオクラウンズ)は、メンズライクな洋服(男性もののようなデザインの洋服)が多数売られていたカジュアル系109ブランド。

中でも当時は「デニム」と「ニット帽」の人気がとても高く、多くのギャルを魅了していました。

109ブランド・・・渋谷109の中にショップがあるブランドのこと


私もつーちゃんの影響でどっちも持ってた!つーちゃんになりたくてつーちゃんのマネばっかしてたな~。

吹き出し用ギャル

盛りメイクの達人“さくりな”

「小悪魔ageha」2013年9月号

「小悪魔ageha」2013年9月号(2013/8/1発売)
出版社:インフォレスト、表紙モデル:桜井莉菜

2006年に創刊されたアゲ嬢系ギャルの雑誌「小悪魔ageha」で長年に渡って看板モデルとして活躍していたさくりな」こと桜井莉菜ちゃんは、盛りメイクの達人として多くのギャルが参考にしていたカリスマギャルモデル。

現代のようにすっぴんでも盛れるカメラアプリなどがない時代、ケータイのノーマルカメラでいかに盛るかを日々模索していたギャルたちにとって、さくりなメイクはかなり盛れる!と話題でした。

さくりなメイクのポイントは目元!

「小悪魔ageha」2009年11月号

「小悪魔ageha」2009年11月号(2009/10/1発売)
出版社:インフォレスト、表紙モデル:桜井莉菜

自撮りで盛れると話題のさくりなメイクのポイントは目元です。

長いつけまつげ目の周りをがっつり囲んだアイラインがデカ目に見せる重要なポイント!

濃いアイメイクは時間が経つとヨレやすいのですが、さくりな愛用コスメを使うと驚くほどヨレなくなり1日中盛り顔をキープできるとあって、バカ売れしていました。


この頃の自撮りは盛れるアプリとかないから、みんな明るい電気の下でひたすら撮りまくってたんだよ!
オレンジっぽい電気よりも白っぽい電気の方が肌がきれいに映るしチョー盛れたの!

吹き出し用ギャル

彼女たちの登場によってギャルたちの憧れがより身近な存在になった時代。

つーちゃんは“つばさ売れ”という言葉を聞くくらい経済への影響力が凄まじかったです。

また、さくりなちゃんメイクは多くのギャルが参考にしていて、目の周りにがっつりアイラインを入れた詐欺級のデカ目盛りメイクをしているギャルが渋谷の街に溢れました。

記事をシェアするSHARE