翌年（1999年）の新語・流行語大賞TOP10に「カリスマ」という言葉がノミネートされるくらい、とにかく「カリスマブーム」がすごかったんだよ！
1998年頃の人気雑誌「東京ストリートニュース」によって、渋谷109の人気ブランド「EGOIST（エゴイスト）」などで働いていたショップ店員さんたちのことを「カリスマ店員」と呼ぶようになりました。
以降、カリスマ店員ブームが起こり、彼女たちが着用していた洋服（レトロな柄など)は飛ぶように売れていきました。
カリスマ店員とは？
カリスマ店員とは、渋谷109に入っていた人気ブランド「EGOIST（エゴイスト）」「COCOLULU（ココルル）」「me Jane（ミジェーン）」「Jassie（ジャッシー）」などで働くショップ店員さんたちの名称です。
中でもとくに注目度の高かった「EGOIST」のショップ店員「森本容子さん」「中根麗子さん」らが「カリスマ店員」の代表とされています。
カリスマ店員の登場によりEGOISTの売り上げは平日が500万円以上、休日が1000万円以上で月に2億円以上だったとか！
バブル崩壊後の景気不安定な時代とは思えないほどの大盛況へと繋がりました。
カリスマ店員の語源
「カリスマ店員」という言葉が生まれたのは、1998年頃の人気雑誌「東京ストリートニュース」の編集者さんや渋谷109広報担当者さんたちによってといわれています。
それまで、109ブランドの洋服はギャル雑誌で読者モデルが着用するのが一般的なスタイルでしたが、人気雑誌「東京ストリートニュース」でEGOISTのショップ店員（森本容子さんや中根麗子さん）たちのファッション特集ページが掲載されると、「ショップ店員」への注目度が急上昇！！
以降、「森本容子さん」や「中根麗子さん」をはじめ各ショップの店員たちは雑誌やメディアにも引っ張りだことなり、後に「カリスマ店員」と呼ばれるようになりました。
カリスマ店員の特徴
- ビジュアルが良い
- スタイルが良い
ショップ店員はお店の看板モデル（歩くマネキン）となり、洋服たちをいかにおしゃれに着こなしているか、売り上げに貢献できているかが問われるお仕事。
数ある店舗の中でもギャルの聖地渋谷109で働くにはビジュアルやスタイルが重要視されていました。
マルキュー（渋谷109）で働けるのがステータスだったんだって！！
レトロギャルブーム到来
1998年頃は、ハワイアンテイストや蛍光色などとにかく派手なファッションが主流でしたが、「カリスマ店員」の代表的ブランドEGOISTが「レトロギャル系ファッション」の火付け役となり、70年代を彷彿させるレトロな柄の洋服が流行しました。
レトロな柄の中でも当時よく目にしたのは「ドット柄」や「花柄」、「スカーフ柄（プッチ柄のような模様）」など。
洋服の柄と同じスカーフを頭や首回りにつけるのも人気でした。
当時のギャルたちの様子
当時のギャルたちが集まってしていたこと
- パラパラを踊りまくる～第三次パラパラブーム～
- プリクラを撮りまくる
パラパラを踊りまくる～第三次パラパラブーム～
1999年～2001年頃にかけて“第三次パラパラブーム”が到来！
パラパラのクラブイベントが開催されることが多々あり、ギャル・ギャル男たちはこぞって参加していました。
当時のギャルならみんな踊れる「ナイト オブ ファイヤー」や「ミッキーマウスマーチ」のパラパラバージョンなど、クラブだけでなく学校でも街中でも家でもとにかくずっとパラパラを踊っていました。
プリクラを撮りまくる
ギャルたちはとにかくプリクラが好き！
ほぼ毎日会っている仲間たちとも毎日必ず1枚は撮るのが当たり前でした。
校則が厳しい学校に通うギャル達も、プリクラを撮る時にはスカートを短くして、ダボダボのルーズソックスにラルフローレン（）の大きめのセーターを着て・・・。思いっきりギャルに変身して撮影していました。
ラルフローレン・・・ポニーのマークがトレードマークで、「POLO」という愛称でもおなじみのファッションブランド。90年代は女子高生のカーディガンでも人気がありました。
当時流行っていた“ストリートスナップ”というプリクラ機は、今までにない全身プリが撮れることもあって大人気だったよ！
ガングロ・ゴングロギャルが多くいたこの時代、レトロ系ファッションは今までにない系統としてお姉さんギャルたちから支持されました。
このレトロ系ファッションはその後登場するお姉系ギャルの先駆けとなるファッションであり、若くてとにかく派手なギャルのイメージがかなり変わったように思います。
