「ギャル=肌を焼く」という概念がなくなったのはこの時代から!
あゆがファッションリーダーになってからは、今までギャルじゃなかった子たちでもギャルファッションを楽しめるようになったんだよ!
1990年代はコギャル・ガングロ・ゴングロなど「黒ギャル」が大人気でしたが、平成の歌姫「浜崎あゆみ」が登場すると時代は一変、「白ギャル」ブームに!
2000年は「パラパラ」が流行語大賞TOP10にも入ったパラパラ全盛期ともいえる時代です。
一言で表すと肌を焼かないギャルです。
1990年代のギャル=“黒ギャル”が定番でしたが、2000年代に入り「第2のギャルのカリスマ」といわれている浜崎あゆみさん(以下「あゆ」と表現させていただきます)がブレイクすると彼女のファッションやメイクを参考にする“あゆ風白ギャル”たちが続出しました。
「ギャル=肌を焼く」という概念がなくなったのはこの時代から!
あゆがファッションリーダーになってからは、今までギャルじゃなかった子たちでもギャルファッションを楽しめるようになったんだよ!
2000年頃の白ギャルはとにかくあゆを参考にしている子が多く、金髪ショートや金髪ロングヘアでヒョウ柄や迷彩柄の洋服を着る子が続出!
それまで黒ギャルだった子たちも肌を焼かなくなり白ギャルを目指す!という現象が起こったほどでした。
その他、“デコ電”も人気が高く、大量のストラップをつけたデコ電を持つのがギャルにとって定番でした。
ギャルといえばヒョウ柄!というくらいギャルたちにとって定番であるヒョウ柄ですが、2000年以前はイケていないと敬遠されていたものでした。
そんなイメージを覆すきっかけとなったのは、2000年に発売されたあゆの3枚目のアルバム「Duty(デューティー)」のジャケット写真です。
「Duty」2000/9/27発売、レーベル:avex trax
ジャケット写真:浜崎あゆみ
あゆの全身ヒョウ柄姿は日本中のギャルに大きな衝撃を与えました。以降、ギャルの間ではヒョウ柄ブームが到来。
パンプスやバッグ、帽子やストールなどのヒョウ柄アイテムが多く販売されるようになりました。
2000年末にはあゆデザインのヒョウ柄ケータイも発売されたくらい当時はとにかくヒョウ柄が爆発的ブームでした。
ヒョウ柄はもはやギャルのアイコンだよね!
ヒョウ柄LOVEすぎて洋服から持ち物まで全てヒョウ柄で埋め尽くすのなんて当たり前!って子も。自分の部屋をヒョウ柄で埋め尽くす強者もいたんだ😂
迷彩柄は軍服のイメージが強く、ヒョウ柄と同様に一般の人には敬遠されていたファッションでしたが、当時のファッションリーダーだったあゆがテレビなどで着用していたことで、瞬く間に注目を集めました。
「カッコよく着こなせる」と評判が高く、現代でもミリタリーファッションとして迷彩柄を身につけるギャルは多いです。
迷彩柄は別名「カモフラ(カモフラージュ柄)」や「ミリタリー柄」とも言われているよ!
ベストジーニストを幾度となく受賞し殿堂入りを果たしているため、あゆ=ジーンズのイメージが定着しているかと思います。
当時は、ローライズデニム()がトレンドでダメージの効いたパンツやスキニーパンツ、そしてダボっとしたパンツなど、さまざまなジーンズをおしゃれに着こなしていたあゆの影響によりカジュアルファッションの人気が加熱しました。
ローライズデニム・・・股上が浅く、腰履きするジーンズのこと。ハイライズ(ハイウエスト)の対義語として使われています。
この時代は「へそ出しルック」が流行っていたため、腰回りがすっきりとした印象になる(華奢に見える)ローライズジーンズが人気でした。
2002年に発売された「evolution」のPVであゆが腰あたりにつけていたファーのしっぽのことです。
あゆファッションの代表的なアクセサリーともいえるこの“しっぽ”は、2001年にevolutionがリリースされて以降、大流行!!!
腰にしっぽを付けたあゆ風ギャルが増加し、オシャレアイテムの1つとなりました。
当時は腰につける以外にもバッグや携帯に付けて楽しむのもトレンドでした。
このしっぽは2010年頃にも再び流行したんだよ!
その時はベージュや黒の他にもピンクやブルーなどカラフルなものもたくさんだったの!
1990年代のギャルといえばロングヘアが定番でしたが、あゆが金髪ショートヘアを披露すると瞬く間に金髪ショートのあゆ風ギャルが続出!
“あゆショート”という名称で今も受け継がれています。
ショートヘアの他にも金髪の巻き髪ロングも人気が高く、あゆがイメチェンする度にマネをするギャルもたくさんいました。
“デカサングラス”とはレンズのデカい(大きい)サングラスのことです。
当時のサングラスといえば“デカサングラス”が定番!多くの雑貨店やアパレルショップでズラリと並んでいました。
コーデのアクセントにもなる上、小顔に見せてくれるため、あゆ風ギャルなら誰もが一つは持っていた!みんなが取り入れていたアイテムです。
デカサングラスの中でもあゆ着用で話題となったDiorのデカサングラスはファンがこぞってマネして購入していました。
デカサングラスはすっぴん隠しの必須アイテム!
小顔効果もあるから今でもギャルたちから愛されているよ!
コサージュや花(バラ・ひまわり・カメリアなど)のヘアアクセを頭につけるファッションも流行りました。
つけるコサージュによってお姉さん系のコンサバファッションや元気系ギャルなど全く違う系統の雰囲気を演出できるということで、多くの若い女性から人気が集まり、雑貨店でもさまざまなデザインのコサージュが販売されていました。
おしゃれギャルにとって欠かせないアイテムの一つであるネイルも、あゆの影響でギャル界に大きく広まりました。
あゆは服装に合わせたネイルを多数披露しており、2000年~2002年まで3年連続で「ネイルクイーン()」に選ばれ、初の殿堂入りを果たしています。
ネイルクイーン・・・「ネイルクイーン」とは日本ネイリスト協会主催の授賞式。
ネイルをこよなく愛し、ネイルの素晴らしさを伝えてくれている著名人を表彰するものです。
ネイルチップ・・・爪に貼り付ける「つけ爪」のこと。
両面テープなどで接着しているため、とれやすいというデメリットがある反面、毎日違ったデザインのネイルを楽しむことができました。
ネイルチップのイメージ。
ガラケーをキラキラのラインストーンや大き目のパーツで自分流にカスタマイズしてデコる(装飾する)ことが大流行!
自分でデザインを考え、オリジナルでデコることが当時のギャルたちの間でブームとなりました。
デコ電ブームによって、デコり方を教えてくれる本やスクールまでが誕生したんだよ!
1999年~2001年頃にかけて“第三次パラパラブーム”が到来!
パラパラのクラブイベントが開催されることが多々あり、ギャル・ギャル男たちはこぞって参加していました。
当時のギャルならみんな踊れる「ナイト オブ ファイヤー」や「ミッキーマウスマーチ」のパラパラバージョンなど、クラブだけでなく学校でも街中でも家でもとにかくずっとパラパラを踊っていました。
当時は、街中のギャルがあゆ一色に染まるほど、浜崎あゆみさんの人気は絶大でした。
令和の時代においても、ヒョウ柄や迷彩柄は多くのギャルに愛されている上、あゆがしていたヘソ出しルックなどのファッションブームも再来しています。
あゆが生み出してきたファッション文化は、時代が変わり令和になっても、継承されていることが分かりますね。