ギャルの流行

1990年代に流行った『ギャル語』!意味から使い方までを一挙紹介!

mainImg

ギャル語とは俗に言う若者言葉であり、年々進化し続けるもの。

そして新しい言葉が次々と現れます。

最近のギャル語といえば、胸がキュンキュンときめく状態を表現した「きゅんです」や、テンションが高い時に使われる「やりらふぃー」が2020年のギャル流行語大賞にランクイン。

また、2021年にはキャパオーバーを意味する「きゃぱい」やずっと一緒の略語である「ずっしょ」などがギャル流行語大賞にランクインしました。

では、過去に流行ったギャル語は一体どのようなものが存在していたでしょうか?

この記事では過去に流行ったギャル語をいくつかピックアップし、意味や使い方を紹介しています。

チョベリバ・チョべリグ

1990年代後半に当時のコギャルの間で流行した言葉。

木村拓哉さんがドラマのワンシーンで使用したことで、世間から広く認知されるようになりました。

しかしギャル語は移り変わりが早く、すぐに使われなくなってしまいました。

チョベリバ 意味 超ベリーバッド(very bad)」を略した言葉で「最も悪い」という意味。
使い方 最悪~」「サイテー」と同じようなニュアンスで使用。
例文 「最近太ったんだけど~。チョベリバ~
チョべリグ 意味 超ベリーグッド(very good)」を略した言葉で「最も良い」という意味。
使い方 最高~」と同じようなニュアンスで使用。
例文 「イケメンにナンパされた~。チョベリグじゃね?」

超ベリーバッド」で、かつ「超ベリーブルー」な状態は「チョバチョブ」って言われていたよ!

吹き出し用ギャル

ナウい

1979年ごろに流行したとされる「ナウい」。

今では死語として扱われており、ほとんど耳にすることはありません。

現代の言葉に言い換えると、「イマドキ!」「イケてるね~」「おしゃれだね~」といった言葉になります。

ナウい 意味

「now(ナウ)」を形容詞化した言葉。

よく耳にする「~なう」は、「今~している」といった意味を指しますが、1970年代頃では「now(ナウ)」を「現代的」と伝えられていました。

つまり、「ナウい」は「今っぽい」「流行にのっている」を表しています。

使い方

流行に敏感な人や、トレンドを言動やファッションに取り入れている人に対して使われます。

おしゃれだね」「素敵だね」といった褒め言葉としての使い方もできます。

例文

「その服装かわいい!ナウいね!」

ナウい格好の男性にナンパされた」

オバタリアン

「オバタリアン」という言葉は、ホラー映画「バタリアン」を知っている人にとってゆかりのある言葉ではないでしょうか。

1989年の新語・流行語大賞-金賞)に選ばれ、90年代によく耳にした言葉ですが、今の10代・20代は知らない人も多いでしょう。

オバタリアン 意味

「オバさん」と「バタリアン(大群)」を組み合わせて生まれた言葉。

空気が読めないオバさん」「自分勝手なオバさん」「おせっかいなオバさん」などを指しています。

こうした中年女性を面白おかしく描いた4コマ漫画「オバタリアン」が1987年より連載され、一気にこの言葉が浸透していきました。

使い方 噂好きなオバさんや、世話好きなオバさんなど、主に図々しい中年女性のことを指す時に使用されます。
例文

オバタリアンが何食わぬ顔で、レジの列に割り込んできた」

「バイト先のオバタリアンが人の恋バナに突っ込んでくる」

新語・流行語大賞・・・その年に生まれた(流行った)言葉の中から、とくによく使われていた言葉を決定する賞のこと。「ユーキャン新語・流行語大賞」と表記されることもあります。

アウト・オブ・眼中

「アウト・オブ・眼中」と聞いても、何のことかさっぱり分からない!という人も多いのではないしょうか。

こちらは1990年代後半に流行した言葉です。

今では死語として扱われているようですが、どういった意味があるのでしょうか。

アウト・オブ・眼中 意味 眼中にない」「問題外」「論外」といった意味があります。
使い方

興味のない異性に対して「眼中にない」と伝える際に使用することが多かったです。

しかし、相手を罵倒する意味合いが込められているため、使用する際は注意しなければなりません。

例文

「学校で一番かっこいいって言われているようだけど、私はアウト・オブ・眼中だな」

「強い男が好きだから、弱々しい男はアウト・オブ・眼中

意味不

「意味不」と書いて「イミフ」と読みます。こちらも今ではあまり使われていない言葉です。

意味不 意味 意味不明」の略。
使い方 物事に対し、意味が分からない時や、理解できない時に使用されます。
例文

「今回の歴史のテスト、意味不だったわ~」

「父親から意味不なメールが送られてきた」

ウーロン茶

「ウーロン茶」は、1990年代に使われていた若者言葉ですが、近年再び注目を浴びているようです。

ウーロン茶 意味 ウザイ(ウー)、ロン毛の(ロン)、茶髪男子(茶)」を指します。
使い方

女性が男性に言い放つ言葉。

ロン毛の茶髪男子に嫌悪感を抱く時や、行動がうっとうしいと感じた時に使われます。

かなりターゲットが絞られているように感じられますが、1990年代は男性の中でもロン毛茶髪がブームとなっていた時代だったので、「ウーロン茶」を使う場面が多くありました。

例文

「あの集団ウーロン茶ばっかりじゃん、近寄りたくない~」

ウーロン茶は受け付けません」

MK5

1997年にリリースした広末涼子さんのシングル曲「MajiでKoiする5秒前」を「MK5(エム・ケー・ファイブ)」と略されることがありましたが、今回ご紹介する「MK5」は意味が少し異なります。

MK5 意味

マジ(Maji)でキレる(Kireru)5秒前」の略。

我慢の限界に達し、今にでも怒りが爆発してしまいそうな状況であることを表しています。

使い方

不快な行動を目にした時や、状況に対して使用されます。

軽いニュアンスで使われることも多いです。

例文

「何時間も待たされた挙句、チケットが買えなくてMK5

「ちょうど面白いシーンだったのに、テレビのチャンネルを変えられてMK5だわ」

パイセン

「パイセン」は今でも広く親しまれている若者言葉ではないでしょうか。

元々「パイセン」は、かつてテレビなどでも引っ張りだことなっていた漫才コンビ「矢野・兵動」の「矢野 勝也」さんが広めた言葉です。

今では、40万人以上のチャンネル登録者数を有するYouTuber「うさたにパイセン」の影響もあり、10代の女子高生もよく口にする言葉となっています。

パイセン 意味

先輩」を逆さ読みした言葉。

つまり、立場が自分よりも上の人を指します。

使い方 先輩・後輩といった上下関係の中で使われることが多いですが、親しい間柄でないと使いにくい言葉です。
例文

「今日のパイセン、いつも以上にかっこいいですね」

パイセンから色んなんことを学んだ」

パチこく

「パチこく」は、主に女子中高生が使用していた言葉です。

もともと関西で使われていた「偽物=パチモン」からきています。

パチこく 意味

「パチ」は「パチモン=偽物、嘘」を指し、「こく」は「告る=告げ知らせる、言う」を指しています。

つまり、「嘘を言う」「嘘をつく」といった意味合いです。

使い方

会話の中で、相手に対して使うのが一般的。

嘘つくなよ」「嘘ついた?」などを「パチこく」に置き換えて使用します。

例文

Aちゃん:「学校一人気の先輩とデートしちゃった」

Bちゃん:「まじ?パチこくなよ~」


Cちゃん:「あれ~、セールもう終わってた」

Dちゃん:「え~。パチこいたなー」

バリ3

「バリ3」と書いて「バリサン」と読みます。

1990年代末から広まった言葉で、スマホが普及する前にガラケーを使用したことがある人なら知っているかもしれません。

バリ3 意味

アンテナがバリバリ3本立っている」の略。

アンテナというのは、携帯電話の電波受信状態を示すアンテナマークのこと。

3本というのは、アンテナの本数を指します。

つまり、「電波の受信状況が極めて良い様子」を表した言葉です。

使い方 電波受信状態を指すアンテナが3本立っていることを表現する際に使用します。
例文

バリ3のうちに、タクシーに電話しておこう」

「急に電波が悪くなった。さっきまでバリ3だったのに」

ワケワカメ

すっかり死語と化した「ワケワカメ」ですが、バブル芸人「平野ノラ」さんがネタの中で使用していたこともあり、耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

なんとなく、かわいらしい言葉ですよね。

ワケワカメ 意味

訳がわからない」に海藻の「ワカメ」を組み合わせた造語。

「ワカメ」にはとくに深い意味はありません。

使い方 主に、理解し難い発言や行動などに使われます。
例文

「説明してもらったけど、難しすぎてワケワカメだった」

「あの人、急にワケワカメな行動をするからびっくりする」

きしょい

「きしょい」は日常的な会話の中で使われる言葉です。

もともとは、関西エリアを中心に使われていた言葉でしたが、1990年代頃から全国的に広まりました。

きしょい 意味 気色が悪い」の略。
使い方

たとえば、「ゴキブリの触覚は、マジできしょい」といったように、見た目的に不快に感じることや、気持ちが悪いと感じた時に使用します。

「きしょい」のほかに、「きっしょー」「きっしょい」などと使われることも多いです。

例文

「虫は全般、きしょいから触れません」

「今日のコーデ、きっしょー

イノヘッド

2000年代の前半にコギャルの間で使われるようになった「イノヘッド」。

「山手線」を指す「ヤマハンド」、「京王線」を指す「ケイキング」のように、ある路線を指しています。

イノヘッド 意味

渋谷駅と吉祥寺駅を結ぶ「京王井の頭線」という意味です。

「井の頭」の「井の」と「頭」を英語に翻訳した「ヘッド」を組み合わせた造語です。

使い方 日常的な会話の中で、「京王井の頭線」を「イノヘッド」へと置き換えて使用します。
例文

イノヘッドで行くと早いよ!」

「あそこまで行くならイノヘッドが便利だよ」

うそぴょーん

1986年頃によく使われていた「うそぴょーん」。

2000年代には死語として扱われていましたが、2009年に実施されたgooランキング「今でもつい使ってしまう死語ランキング1位」を獲得しています。

語呂が可愛いので、世代によっては現在でも使用している方も多いでしょう。

うそぴょーん 意味 「嘘だよーん!」から派生した、「嘘だぴょーん」を簡略化したもの。
使い方

冗談を言った後に、「嘘でしたー!」と明かす際によく使われます。

場を和ませる時に実用的な言葉です。

ただし、深刻な嘘をついたときに使用すると、場違いな発言だと思われる可能性があるので要注意。

例文

A:「実は、あのイケメン俳優とは親戚なんだ~」

B:「マジ!?」

A:「うそぴょーん!

MM

ギャル語の1つとして、たびたびメディアなどで取り上げられていた「MM」。読み方は「エムエム」です。

MM 意味

「マジ(Maji)」「ムカつく(Mukatuku)」それぞれの頭文字を取って繋げた言葉。

非常に腹が立っている様子を表します。

使い方

腹立たしいことがあった時など、その怒りを言葉に表す際に使用することが多いです。

また、語頭に「超」を付け加えることで、より強い怒りを表すことができます。

例文

「勉強しろって言われるとMMだよね」

「彼氏に浮気されて、超MMなんだけど!」

ガンブ

「ガンブ」は、「がんぶー」とも言われており、使用する際は注意が必要な言葉です。

ガンブ 意味 顔面ブサイク」もしくは「顔面ブス」を簡略化した言葉。
使い方

人の容姿を見て、罵倒する時に使われます。

男性に比べて女性のほうが、使用する確率は高いようです。

語頭に「超」を付け加え、それを簡略化した「チョガンブ」なども使われることがあります。

例文

ガンブのくせに調子に乗ってるよね」

ホワイトキック

2004年頃によく使われていた言葉ですが、どうやら昭和50年代後半ごろから存在していたそうです。

現在はほとんど使われていないので、死語として扱われています。

ホワイトキック 意味 ホワイト」「キック蹴る」といった意味から、「しらける」を指し示す言葉。
使い方 冗談がすべったり、誰かの言動によって場が気まずい雰囲気になった時に使われます。
例文

「デート中に両親と遭遇したらホワイトキックだよね」

「この状況でその発言はホワイトキックだわ」

ウケる

若者だけでなく、幅広い年齢層にもよく使用されている「ウケる」。

今一度、適した場面で使用できているか、チェックしておきましょう。

ウケる 意味

もともと「うける」には、「高い評価を受ける」といった意味があります。

たとえば舞台などで、「お客から拍手や喝采を受ける」というような使い方をします。

ここから、「面白い」「笑える」といった意味合いで、「ウケる」が使用されるようになったそうです。

使い方

あくまでも個人的に面白い・笑えると感じた時に使います。

より、「面白い!」という感情の強さを伝えるときに、「超ウケる」「マジウケる」「ウケすぎ」などが使用されます。

例文

「この画像ウケるから見てみて!」

「寝癖がひどすぎてマジウケる。」

いかがでしたか?聞いたことのあるギャル語はありましたか?

ギャル語は毎年のように新しい言葉が生み出され、移り変わりがとても激しいものです。

当時は流行っていたけど今は使われなくなってしまったギャル語(死語)や、当時から今でも長く親しまれているギャル語も存在しています。

次はどのようなギャル語が現れるのか楽しみですよね。

記事をシェアするSHARE