1990年〜2010年頃に流行した「平成ギャル」が、再び注目を集めています。
平成ギャルたちがどんな曲を聞き、ギャル時代を過ごしていたのか気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事は再び脚光を浴びている平成ギャルたちがよく聞いていた楽曲の中から「さ・し・す・せ・そ」から始まるタイトルの曲をご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、お気に入りの1曲を見つけてください。
さくらんぼ/大塚愛
シンガーソングライターの大塚愛さんが2003年にセカンドシングルとしてリリースした楽曲です。
前向きで明るい恋愛ソングで、キャッチーなメロディーと女の子目線のかわいい歌詞が話題となり、ロングヒットを記録しました。
タイトルや歌詞に何度か登場するさくらんぼとは、“私”と“あなた”のことです。
仲良しな2人のことを実がペアになっているさくらんぼに例えているのが素敵です。
歌番組や街中でよく耳にするほどの大人気で、携帯電話の着メロを「さくらんぼ」に設定するギャルが多かったように感じます。
平成ギャルのカラオケ定番ソングで、曲の中盤で出てくる“もう一回”という部分はみんなで声を揃えて歌われていました。
sad to say/JASMINE
2009年にリリースされたJASMINEのデビュー曲です。
失恋ソングですが、歌詞は未練や切なさだけでなく、「クソくらえ」や「本当はなぐりたい」など強い言葉で別れた恋人への怒りや憎しみの気持ちが書かれているのが印象的です。
何度も聴きたくなるメロディーは中毒性があって、筆者も学生時代何度もリピートしていました。
SAYONARAベイベー/加藤ミリヤ
こちらの楽曲は加藤ミリヤの13枚目のシングルとして2008年にリリースされました。
離れたいのに離れられない、なかなか彼に別れを告げることのできない彼女。そんな彼女の心境を分かっていながらもあぐらをかいて関係を続ける彼氏という内容の歌詞です。
この曲に共感したら危険!とも言われているほどの、病みソングです。
恋は盲目という言葉もあるので、こんな恋は駄目だ!と思っていてもなかなか離れることができなくなってしまいますよね。
そんな苦しい様子が歌詞に込められています。加藤ミリヤの曲はどれも共感力が高くなっているので、切ないときに聞くと切なさが倍増してしまいます。
さよならをキミに… feat. Spontania/Tiara
この曲はTiaraのデビューシングル曲です。
本人の失恋体験が基となっており、忘れたくても忘れられない気持ちをそのまま詰め込んだ歌詞になっています。
テレビ東京系「流派-R」のレコメンド曲(おすすめ曲)や、日本テレビ系「歌スタ!!」の9月のオープニング曲として起用され、多くの人に聞かれてきました。
「忘れたい」「キミのための涙は流さないと決めたのに」など、多くの切ない気持ちが綴られています。
Tiaraの透き通った美しいウィスパーボイスと、誰もが感じたことのある感情を歌に込めていて平成ギャルから多くの人気を集めました。
3090~愛のうた~/LGMonkees
こちらの楽曲はもともと未発表曲として存在していた「3090」に、LGMonkees(山猿)自身が東日本大震災にて被災した体験談を加えリメイクして作られたファーストシングルです。
亡くなった父親へ向けた歌で、大切な人ができたことや子供が生まれたことを、天国の父へ伝えたいという内容です。タイトルの3090は、LGMonkeesの実子の出生体重が3,090グラムだったことが由来となっています。
結婚出産を経験した今、この曲を聴くと、改めて家族の大切さや子供への愛情を感じ、当時と違った気持ちになりました。
366日/HY
こちらの楽曲はHYの2008年にリリースされた通算5作目のアルバム『HeartY』に収録されています。
唯一の女性メンバーで、キーボードとボーカルを担当している中曽根泉さんのソロ楽曲となっています。
力強い歌声と優しいピアノの音色が印象的な2000年代を代表する失恋ソングです。
『366日』というタイトルには、1年は365日ですが、365日愛し続けても足りない、もっと愛したいという想いが込められているそうです。
歌詞には、大好きで大好きでたまらなかった恋人に振られてしまった悲しい気持ちと、それでもまだ忘れられない恋心が女性目線で切なく描かれています。
口コミで話題となり多くの女性から共感を呼んで、アルバム収録の曲でありながら絶大な人気を誇りました。
現在でもHYのLIVEで歌われている根強い人気曲です。
シャナナ/MINMI
2007年7月18日に9枚目のシングルとしてリリースされたこちらの曲は、MINMIの代表曲!
2009年にトリニダード・トバゴで開催されたカリブ音楽の頂点を決める大会「ソカ・モナーク」出場のために書き下ろされた楽曲を日本語版にアレンジしたものなんだとか!
「夏フェスの女王」とも呼ばれるMINMIの曲は、多くの平成ギャルがカラオケ定番ソングとして歌っていました。
サビ部分の「シャナナナナナナ~」を聴くと、身体が自然に動いてしまう人も多いのではないでしょうか。
「レゲエ界のボヘミアン・ラプソディ」とも呼ばれるこの曲は、自由奔放な生き方や人生の喜びや楽しさが表現されています。
曲調がコロコロ変わるのも"シャナナ"の特徴。ライブ感を味わえる曲なので、タオルを振り回しながら歌う光景が想像できる盛り上がりソングです!
「愛は言葉じゃないことが、僕と君の合言葉」のフレーズを思わず口ずさんだこともあります。
July 1st/浜崎あゆみ
平成の歌姫、浜崎あゆみの夏の定番曲"July 1st"は、2002年にリリースされてから今もなお多くの人に愛され続けています。リリースから20年以上たった今でも、7月1日になると絶対に聞く!という人も多い曲です。親が浜崎あゆみファンでよく聞いていたことから、自分もファンになったという平成ギャルも少なくありません。
大切な友人の誕生日が6月30日で、毎年お祝いしていたのに亡くなってしまったことがきっかけで、大切だった故人の誕生日である6月30日に、明日(7月1日)のことを思って書かれた曲だそうです。
とても悲しいけれど、7月からは明るく過ごそう!という意味がタイトルに込められているようです。
「明日晴れたら、君に会いに行こう。昨日流した涙の痛みを優しさに変えて」と歌詞にあるように、本人にとって大切な日には間違いなさそうですね。
アップテンポで明るいメロディーとは裏腹に、切なげな歌詞が特徴の曲です。あゆの曲は切ない曲だけでなく、カラオケで盛り上がる曲も多いのでたくさんの平成ギャルが聞いていたのではないのでしょうか。
春夏秋冬/詩音
こちらの曲は2008年5月28日にリリースされた詩音のデビュー曲であり彼女の代表曲でもあります。
デビュー作ながらもオリコンチャート9位を獲得!
歌詞の内容は、詩音自身が失恋した時にどこにもぶつけられなかった感情を脱出するために、当時の感情を残しておきたくて書いたものなんだとか。
10~20代前半の女性たちからの口コミで一気に広がり、大ヒットとなりました。
「春夏秋冬がキッカケでデビューすることができた!」「春夏秋冬の代わりになる歌はない!」と本人が言っている様子から、詩音にとっても人生を変える一曲になった大切な曲で自他共に認める彼女の代表曲です。
曲中の「いつまでも忘れないから 春も夏も秋も冬も あなただけ」と歌う彼女の歌声と歌詞が切なくて、失恋女子たちの心を鷲掴みにする一曲です。
純恋歌/湘南乃風
2006年3月8日に5枚目のシングルとしてリリースされたこちらの楽曲は、湘南乃風の名を世に広めた出世作で彼らの代表曲です。
不良っぽくて怖そうな見た目のレゲエグループとは裏腹に、温かみのあるメロディーとボーカルのHAN-KUNの感傷的な歌声の純恋歌はレゲエファンだけでなく当時多くの人が聴いていました。
普段は恥ずかしくて伝えられない想いを代弁してくれるような歌詞が特徴で、まるで俺のことみたい!これは俺の歌だ!と共感する男性たちがカラオケで彼女に対して歌っていたこともあり、当時のカラオケチャートでは25週連続1位を記録しました。
ストレートな愛を伝えられる曲なので、世代を超えて現在も愛され続けている一曲です。
睡蓮花/湘南乃風
睡蓮花は湘南乃風が2007年に6作目のシングルとしてリリースした楽曲です。
真夏のビーチが思い浮かぶ歌詞と疾走感あふれる軽快なリズムが大人気です。
夏に聞きたいサマーソングのベストランキングでは常にランクインしている印象があります。
曲の中にはコール&レスポンスのように掛け合うフレーズが何度も登場するので、カラオケでもみんなで楽しく盛り上がることができます。イベントが好きなパリピなギャルにはピッタリの楽曲です。
LIVEではサビのパートでお客さんがタオルを振り回す光景が定番となっています。
現在も夏を飾る定番アーティストとして、夏フェスに出演することが多い湘南乃風は睡蓮歌の歌唱で会場を沸かしています。
ずっとfeat. HAN-KUN & TEE/SPICY CHOCOLATE
湘南乃風のメンバーHAN-KUNと、ソロアーティストTEEによる最大ヒット曲のずっとは2014年にリリースされました。
週間レコチョクランキングや週間着うたランキングにて5週連続1位という堂々の人気!
ドコモのCMの挿入歌にも起用され、「つながりたい」「つながっていたい」というCMの内容と曲の世界観がマッチしていると話題になりました。
物理的な距離があっても、心の距離は近い。会えなくてもいつでも想っているよと、心が温かくなる歌詞が特徴です。
彼氏にカラオケで歌ってもらいたい曲としても人気がありました。
素直になれたら feat.Spontania/JUJU
2008年にSpontania feat.JUJUがリリースした「君のすべてに」のアンサーソングです。
「好きすぎて、本当の気持ちを伝えられない」「終わらせたくないから、はじめられない」という切なく苦しい女性の気持ちを描いています。
ミュージックビデオにも、言いたくても言えない女性の心の声が文字として映し出されていて、恋する女性が共感する楽曲です。
世界に一人のシンデレラ feat.U/PENGIN
2010年にリリースされた5枚目のシングル曲でで、フィーチャリングしているUはミュージックビデオにも出演している女優の山田優さんのことです。
歌詞もミュージックビデオも結婚式をイメージして制作されているため、結婚式で流すのにおすすめの楽曲です。ミュージックビデオには、お笑い芸人のオードリー・春日が新郎役として出演しています。
そばにいるね feat.SoulJa/青山テルマ
2008年にSoulJaのシングル曲「ここにいるよ feat.青山テルマ」のアンサーソングとしてリリースされたこちらの楽曲は青山テルマの代表曲です。
遠距離恋愛中の彼に「離れていても大丈夫」と強がる一方で、「でも本当は離れたくない、一緒にいれないのは寂しい」と揺れる女の子の切なくてリアルな気持ちが書かれています。
着うたフルのダウンロード数が史上初の200万件を突破し、同年に「日本で最も売れたダウンロード・シングル」としてギネス世界記録に認定されました。
Song for…/HY
令和の今もなお、多くの人に愛され続けているHYの"Song for..."は2014年2月26日にリリースされました。
この曲は「教師と生徒の禁断の恋の歌」で、ボーカルの仲宗根さんの実体験を基に作られた曲です。
仲宗根さんが20歳の時、中学校の教育実習をしていた友人からの依頼で参加した食事会で出会った、15歳の男子生徒への想いを書いた歌だそうです。
禁じられた恋を経験したからこそ生まれた感情、駄目だと分かっていてもどんどん膨らむ恋心、そんな気持ちが歌詞に込められています。
禁じられた恋を封印した仲宗根さんですが、お相手の男子生徒が大人になってから再会して結婚しております。奇跡のような感動エピソードを持つ歌、それが"song for..."です。