アゲ嬢系ギャルメイクとは?
- アイメイクがとにかく濃い!
- カラコンは直径が大きいフチあり
- ベースメイクはマットな陶器肌
- チークはピンク系orなし
- 眉毛は細く薄く(存在感をなくす)
- ノーズシャドウ・ハイライトで鼻を高く見せる
- リップはツヤツヤに
アイメイクがとにかく濃い!
アゲ嬢系ギャルメイクの中で、最も重要だったのが「デカ目メイク」です。
メザイクで二重幅を広げた後、ブラウン系のアイシャドウをとにかく濃く重ね塗りします。その後、白いアイライナーで涙袋を作り、目の周りを囲むようにアイラインを引き、束感のあるつけまつげを上下に付けたらアイメイクの完成です。
※アイメイクの詳しい手順は記事後半の2.デカ目メイクのプロセスの項目で説明しています。
カラコンは直径が大きいフチあり
カラコンは「キャンディーマジックのKINGシリーズ」や「Rodeo(ロデオ)ピンキーデビルシリーズ」などの直径が大きいもの(14.5mm~15mmが主流)やフチが太めのデザインが人気でした。
ベースメイクはマットな陶器肌
ベースメイクは「マット肌」が主流。
ファンデーションを顔全体に塗り馴染ませた後、フェイスパウダーをたっぷりのせてお人形さんのような陶器肌に仕上げていました。
人気のファンデーションは
- MAC スタジオフィックス
- RMK クリーミィファンデーション
- レブロン カラーステイメークアップ
人気のフェイスパウダーは
- チャコット フィニッシングパウダー クリア
- パルガントン シアトリカルパウダー
- MAC セレクトシアールース
- CHANEL プードゥルユニヴェルセルリーブ
ナチュラル志向の現代とは違い、ベースメイクは厚塗り必須でした。
チークはピンク系orなし
age嬢系ギャルメイクでは、目を強調させるためにチークをいれない人も多数。
入れる場合はピンク色のチークをブラシでふんわり入れていました。
眉毛は細く薄く(存在感をなくす)
眉毛は平行か少しへの字よりの形に描きます。
眉毛を描く時によく使われていたのは
- ビボ アイフル マユズミ ライトブラウン
- ケイト デザイニングアイブロウ N EX-4
- ケイト アイブローカラー ゴールドブラウン
の3つ。
とにかく目を強調させたいので、眉毛は細く薄めに仕上げるのがPOINT!
眉色は基本的に髪色と統一した方が良かったため、明るいヘアカラーに合わせるために眉毛ブリーチも不可欠でした。
ノーズシャドウ・ハイライトで鼻を高く見せる
ケイトのアイブローパウダーとキャンメイクのハイライトを使い、顔に立体感を作っていくのも欠かせませんでした。
まずはアイブローパウダーをノーズシャドウ代わりにし、眉頭の下から鼻筋の横あたりにかけて入れます。
続いて、鼻筋部分に結構がっつりとハイライトを入れれば完成です。
鼻を高く見せるため、今思えば少し不自然に感じてしまうくらいノーズシャドウとハイライトをがっつりと入れていました。
リップはツヤツヤに
リップメイクは、口紅の上からリップグロスを重ね塗りするか、リップグロスのみで仕上げることがほとんど。
ピンク系やベージュ系の色味が人気で、MACなどのデパコスのリップやつーちゃん(益若つばさちゃん)プロデュースのキャンディドールのグロスをその日の気分に合わせて使う子が多かったです。
「ツヤのある唇」「乾燥しらずのぷるぷる唇」はモテメイクとしても好評でした。
デカ目メイクのプロセス
今回は2010年頃にアゲ嬢系ギャルをされていたBちゃんのメイクをご紹介します。
二重幅を広げる
幅広の平行二重がトレンドで、デカ目を作るための重要なプロセスだったため、一重の子も元々二重の子も、メザイクなどを駆使して二重幅を広げていました。
アイシャドウを塗る
アイシャドウはブラウンカラーが定番。
アゲ嬢系ギャルたちがよく使っていたのは
- ケイトのブラウン系のアイシャドウ(グラディカルアイズなど)
- ブルジョワのエフェルミエール 41(BR)
- MACのスモールアイシャドウ
どれも簡単にグラデーションを作ることができる優秀アイテムでした。
Bちゃんは基本的に3色を使ってグラデーションを作っていました。
まずは、3色の中で一番薄い茶色をアイホール全体に塗り、その上から中間の茶色をアイホールの半分くらい(二重幅)に塗ります。最後に濃い茶色を細く塗ったらグラデーションが出来上がります。
色味をしっかり発色させるために、何度も重ね塗りをして濃く仕上げることがポイントでした。
日によっては上からパール入りのアイシャドウを重ねて華やかさもプラスすることも。
目の下は目頭部分に白のアイシャドウ、目尻には三角形になるように濃い茶色や黒色を塗っていました。
涙袋を強調させる
涙袋メイクは、立体感のある目元を作るためにも意味のある工程でした。
ビボの白アイライナー(6 ホワイト)や白のアイシャドウ使って涙袋を作っていました。
当時は涙袋メイクしてますよ!と強調するくらい白色を濃く発色させる方が盛れる!と考えられていたため白浮きした不自然な涙袋を作るギャルも多くいました。
アイラインを引く
①上のアイラインは、目の際に沿って書いていき、目尻よりも長くたれ目になるように引きます。
②垂らした後は少しハネ上げます。
こうすることによってたれ目効果があり、それでいて猫目のように愛くるしい印象の目になりました。
③下のアイラインは目頭から黒目下あたりまでは目の形に沿って書き、黒目下あたりから徐々に目の形を無視しオーバーめに書きます。
そして最後は上のアイラインと繋げます。
④しっかりと上下を囲むように描くことができたら、目尻の隙間を黒色のアイシャドウで埋めます。
⑤最後に粘膜も黒く塗っていきます。
とにかく目の周りを真っ黒くするのがポイント!目頭の切開ラインもageha風メイクにはマストでした。
この時使用するアイライナーの色はブラック一択!
K-パレットのアイライナーやダイソーで売っていたエバビレーナアイライナー(フェルトタイプ)、ケイトのジェルタイプのアイライナーが人気でした。
K-パレットのアイライナーは滲まない!ヨレない!そして線がキレイに引けると大人気で、age嬢系とは別ジャンルのギャルたちからも支持されていてリピーターが多かったアイライナーです。
エバビレーナアイライナーは、人気モデルさくりなちゃんが小悪魔agehaの紙面でオススメしていたこともあって多くのage嬢系ギャルが愛用していました。
ジェルタイプのアイライナーはリキッドタイプよりもさらにヨレにくいため、粘膜を黒く塗っていく際に使用されることが多かったです。
ヨレにくい反面、スルスルと線を書くのにはあまり向いていないため、上下のアイラインにはリキッドタイプを使い、粘膜のみジェルライナーを使う子もいました。
ケイトの他、「ボビーブラウン」のジェルライナーも人気が高く、当時のポップティーンモデルたちも紙面でよく紹介していました。
ビューラーでまつげを上げ、マスカラを塗る
ビューラーは100均やドンキで売っているもの、資生堂のものなど人によってさまざま。
マスカラは
- メイベリン ターボーブースト
- メイベリン マグナムウォータープルーフ
- デジャブ ファイバーウィッグ
つけまつげをつける前に自まつ毛をビューラーで上げて、マスカラを塗ります。
時間が経過した時に自まつげが下がると、つけまつげと分離して馴染みが悪くなるため、ビューラーだけではなくマスカラをしっかり塗ることが重要でした。
つけまつげを上下につける
束感のあるつけまつげがトレンドで、つけまつげは「カットせずにつける」が基本でした。
上は
- アイラッシュ バリューパック ミディアムロング
- ダイヤモンドラッシュの「グラマラス」や「ドーリー」
- 小森純ちゃんプロデュースのEYEMAZING「No.001」
- 益若つばさちゃんプロデュースのドーリーウインク「No2」
下は
- アイラッシュ バリューパック ナチュラルショート
- デコラティブアイラッシュ ストレート
- 益若つばさちゃんプロデュースのドーリーウインク「№5」
- ネイチャーズ ラブリーS-2
上記でご紹介したつけまつげは、Bちゃんをはじめ多くのアゲ嬢系ギャルたちに人気でした。
上まつげは事前にビューラーを使ってカールをつけておきます。
その後アイプチやつけまつげ用ののり(D.U.P アイラッシュフィクサー EX) をつけて目の際に沿って付けます。
目尻より先はたれ目になるように延長線上につけていきます。
下まつげはデカ目に見せるために目尻にいくにつれて目の際から離してつけます。
これでつけまの装着は完了です!
つけまつげを馴染ませる
時間が経過するとつけまつげに付いていた糊が乾いて白くなり、汚く見えてしまいます。
そのためつけまつげの芯の上から再びアイラインを引いて馴染ませます。
この工程はやらないギャルもいましたが、やった方が断然目元が綺麗に見えました。
当時のage嬢系メイクは「いかにデカ目に見せることができるか」という点に強いこだわりがありました。
デカ目に見せるためにカラコンやつけまつげにこだわるギャルが非常に多かったです。
カラコンは今の時代に比べて直径が大きく、柄やカラーも派手なデザインのものが主流で、つけまつげもより目元が盛れるように自分でカスタマイズして付けるのが定番でした。
こうして見てみると、アイメイクに関するアイテムが多いことから、アイメイクにお金や時間をかけていたことが分かりますよね。