姫系ギャルは前髪ありのヘアスタイルをしていることが多かったから、前髪でカバーできるため眉毛の仕上がりをそこまで重要視していない子もいたんだって!
姫系ギャルメイクとは?
- ベースメイクはマットな陶器肌
- チークは青み寄りのピンクを濃く入れる
- 眉毛は細く薄く(存在感をなくす)
- ノーズシャドウ・ハイライトで鼻を高く見せる
- カラコンは直径が大きいフチあり
- アイメイクはつけまとカラコンで盛る!
- リップはツヤツヤのピンク系
ベースメイクはマットな陶器肌
ベースメイクは「マット肌」が主流。
ファンデーションを顔全体に塗り、スポンジでムラをなくした後、お人形さんのような陶器肌に仕上げていました。
人気のファンデーションは
- MAC スタジオフィックス
- RMK クリーミィファンデーション
- レブロン カラーステイメークアップ
人気のフェイスパウダーは
- チャコット フィニッシングパウダー クリア
- パルガントン シアトリカルパウダー
- MAC セレクトシアールース
- CHANEL プードゥルユニヴェルセルリーブ
白肌命!の子が多く、ファンデーションを選ぶ際に自分の肌の色は無視して一番明るい肌色を選んで使用していたギャルもいたとか!
ナチュラル志向の現代とは違い、ベースメイクは厚塗り必須でした。
チークは青み寄りのピンクを濃く入れる
姫系ギャルたちの間ではピンク色のチークが人気!
ピンクはピンクでも青み寄りのピンクが人気で、ギャルのカリスマ益若つばさちゃんプロデュースコスメであるキャンディードールのストロベリーピンクというチークは多くのギャルが愛用していたアイテムでした!
近年はほんのり薄付きが主流ですが、当時チークは濃い方が盛れる!という認識だったため、ブラシを使い頬にこれでもか!というくらいたっぷりと塗るのがポイントでした。
眉毛は細く薄く(存在感をなくす)
眉毛は平行か少しへの字よりの細眉が人気!
眉毛を描く時によく使われていたのは
- ビボ アイフル マユズミ ライトブラウン
- ケイト デザイニングアイブロウ N EX-4
- KISSME ヘビーローテーション カラーリングアイブロウ
目元を強調させるために、眉毛は細く薄く仕上げるのがポイントでした。
まずはペンシルタイプやパウダータイプで眉毛を細く描き、その上からカラーリングアイブロウで眉毛の色味を消したら完成です。
当時は細眉が主流だったため、眉毛をほぼ剃っていたり、眉毛ブリーチをしているギャルが多くいました。
そのため、メイクする度に眉毛の位置が違うなんてこともあったとか…笑
ノーズシャドウ・ハイライトで鼻を高く見せる
眉毛が完成したら次は鼻にノーズシャドウとハイライトを入れていきます。
人気のあったノーズシャドウは
- ケイト デザイニングアイブロウ3D EX-4 ライトブラウン系
人気のあったハイライトは
- キャンメイク ハイライター01
- diamondrush ハイライト№5 クリーミーパール
- ダイソー ハナタカパウダー
まずは、アイブロウパウダーを使い眉頭から目頭を通り小鼻横あたりまでノーズシャドウを入れていきます。それはもう濃く、濃く、濃く!やりすぎ!と思われるくらい濃く入れていきます。
続いてハイライトを鼻筋から鼻先まで入れたら完成です。
ハイライトとローライトをしっかり入れることでより鼻を高く見せることができたため、当時の姫ギャルたちにとって必須プロセスでした。
カラコンは直径が大きいフチあり
カラコンは「キャンディーマジックのKINGシリーズ」や「Rodeo(ロデオ)ピンキーデビルシリーズ」などの直径が大きいもの(14.5mm~15mmが主流)やフチが太めのデザインが人気でした。
カラコンのカラーは王道のブラウン系やピンク色で、発色の良いカラコンが好まれていました。
アイメイクはつけまとカラコンで盛る!
姫系ギャルメイクの中で、最も重要だったのがアイメイクです。
「デカ目メイク」や「整形級詐欺メイク」などと呼ばれていた、とにかく目を大きく見せるメイクが人気でした。
そんな「デカ目メイク」に欠かせないのがつけまとカラコン!
カラコンは直径が大きいものを選び、黒目部分を大きく見せることで盛れる!といわれていました。
また、束感のあるバサバサのつけまつげを上下に付けることで目の大きさを詐欺ることができました。
※アイメイクの詳しい手順は記事後半の2.姫系ギャルのアイメイク手順の項目で説明しています。
リップはツヤツヤのピンク系
姫系ギャルたちに人気のあったリップはピンク系。
2010年よりも前の姫系ギャルは薄ピンク系、2010年以降の姫系ギャルは濃いピンク系のリップやグロスでツヤツヤでぷるんとした唇に仕上げていました。
リップのありなしで盛れ度が全然変わる!といわれていたため、姫ギャルたちにとってリップメイクも欠かせない重要なプロセスでした。
姫系ギャルのアイメイク手順
今回は2011年頃に姫系ギャルをされていたAちゃんのメイクをご紹介します。
二重幅を広げる
当時は幅広の平行二重がトレンド
一重の子も、もともと二重の子も「アイプチ」や「アイテープ」を使い二重幅を広げていました。
Aちゃんはかなり重めな二重だったためアイプチよりもアイテープ派だったそう。
ダイソーの絆創膏タイプのアイテープがとにかく使いやすくて、何個リピしたか分からないほどリピ買いしていたそうです。
他には「メザイク フリーファイバー」や「Koji アイトーク(アイプチ)」も人気でした。
アイシャドウを塗る
アイシャドウはブラウンカラーが定番。
2010年前後の姫系ギャルたちがよく使っていたのは
- ケイトのブラウン系のアイシャドウ(グラディカルアイズなど)
- ドーリーウインク アイシャドウII 01 ブラウン
- MACのスモールアイシャドウ
Aちゃんは基本的に2~3色を使ってグラデーションを作っていました。
まずは、3色の中で一番薄い茶色をアイホール全体に塗り、その上から中間の茶色をアイホールの半分くらい(二重幅)に塗ります。最後に濃い茶色を細く塗ったらグラデーションが出来上がります。
できるだけアイテープが目立たないようにするため全体的に濃く色を入れていくのがポイント!
二重幅(アイテープを貼っている部分)には濃い色のシャドウを使いダブルラインも描きます。
ダブルラインを入れることでよりくっきり二重に見えるようになるため、ダブルラインは必須だったとか!
涙袋を強調させる
近年はぷっくりとした涙袋メイクが主流ですが、当時はそこまで涙袋にこだわりがなかった時代。
そのため、目頭にくの字にグリッターを付け目元をキラキラさせたら完成です。
アイラインを引く
アイラインを選ぶときに最も重要視していたのが「ウォータープルーフ」であること!
ヨレないこと、滲まないことが大事でした!
中でも人気だったのは
- K-パレット
- ラブライナー
- ドーリーウィンク
<当時のアイラインの引き方>
①上のアイラインを目の際にそって描いていき、目尻よりも長くたれ目になるように引きます。
②下のアイラインは目頭から黒目下あたりまでは目の形に沿って描き、黒目下あたりから徐々に目の形を無視しオーバーめに引きます。
そして最後は上のアイラインと繋げます。
目の形は基本的に無視!より目を大きく見せるためにオーバーラインで描くのが定番でした。
③しっかりと上下を囲むように描くことができたら、目尻の隙間を黒色のアイシャドウで埋めます。
④最後に目頭の切開ラインをがっつりと入れ、粘膜も塗ったら完成です。
粘膜は全体的に黒くするのではなく、黒目の下のみ黒くすることで瞳を大きくする効果がありました。
ビューラーでまつげを上げ、マスカラを塗る
ビューラーは100均やドンキで売っているもの、資生堂のものなど人によってさまざま。
マスカラは
- メイベリン ターボーブースト
- メイベリン マグナムウォータープルーフ
- デジャブ ファイバーウィッグ
つけまつげをつける前に自まつ毛をビューラーで上げて、マスカラを塗ります。
時間が経過した時に自まつげが下がると、つけまつげと分離して馴染みが悪くなるため、ビューラーだけではなくマスカラをしっかり塗ることが重要でした。
つけまつげを上下につける
上は束感のあるつけまつげがトレンドで、アイラインの長さに合わせて自分でカスタムして付けるのが定番でした。
Aちゃんおすすめのカスタムは、小森純さんプロデュースのアイメイジングの001にダイヤモンドラッシュのキャッツアイを切って組合わせたもの。
目頭付近はアイメイジングの001のみで、黒目のあたりから先はキャッツアイを重ねバサバサ感をアップさせます。
下はドーリーウィンクの005番を下ラインに沿って付けるか、「Nature is lovely S-2」や「ダイヤモンドラッシュのスイートeye」などを切って間隔あけながらノリで付けていく通称「田植えメイク(田植え方式)」をしていました。
つけまつげをつける時に使用するノリはドンキなどで売っていた「D-UP アイラッシュフィクサーEX 552」やアイプチ。
つけまに付属でついてくるノリは粘着力が弱くすぐ取れてしまうものが多かったため、別で用意するギャルが多かったです。
数種類のつけまつげをカスタマイズして自分の目に合うオリジナルつけまつげを作り上げることは、小悪魔アゲハなどの紙面でも紹介されていた技術!多くのギャルがドンキやSBYなどで何種類ものつけまを買い、自宅でメイク研究に励んでいたんだよ!
2006年前後から増えてきた「姫系」ギャルはカリスマギャルモデルである益若つばさちゃんもしていたファッション。
姫ギャルメイクはピンク色がポイントでチークやリップには発色の良いピンクを使っている子が多くいました。
また、「デカ目」に強いこだわりを持っている子も多く、つけまつげは自分流にカスタマイズしたもの。
肌は異常なほど白い陶器肌でまるでフランス人形のようなドーリーメイクに仕上げていました。