アイラインだけで見ると不自然なくらい下がって見えるけど、つけまを付けることで自然になるため、オーバーなくらい下げて描いてOKだよ!
元Popteenモデルのくみっきー(舟山久美子ちゃん)やみずきてぃ(西川瑞希ちゃん)、おかりえ(松岡里枝ちゃん)などもしていたドーリーメイク。
人気ギャルモデルたちがしていたこともあり、2010年以降ドーリーメイクをする甘ギャル()は急速に増え始めました。
ドーリーメイクは他系統のギャルメイクに比べ薄メイクで、男ウケも抜群!
ギャルの清楚化がどんどん進み始めた2013年(夏頃)以降も人気がありました。
甘ギャル・・・花柄やレース、フリルなどの女の子要素の強いガーリースタイルを好むギャルのこと。
元Popteenモデルのくみっきー(舟山久美子ちゃん)やみずきてぃ(西川瑞希ちゃん)のような雰囲気のギャルのことを指します。
2010年頃のドーリーメイクとは?
- ベースメイクはマシュマロのようなマット肌
- 鼻筋・あご先にハイライトを入れる
- ノーズシャドウをしっかりと入れる
- フェイスラインにシェーディングを入れ小顔に
- チークは青みピンクを横長に濃く入れる
- 眉毛は自然なアーチ型
- アイメイクは丸目orたれ目のドーリーeye
- カラコンは王道のブラウン系カラー
- リップは青みピンクorベビーピンク
ベースメイクはマシュマロのようなマット肌
お人形さんといえば白くて透き通るような陶器肌。
お人形さんのようになりたい甘ギャルたちは、ファンデーション+パウダーで凹凸のないマシュマロのような陶器肌(マット肌)を手に入れていました。
人気のファンデーションは
- RMKのリクイドファンデーションやクリーミィファンデーション
人気のフェイスパウダーは
- キャンディドール
- ダイヤモンドパフ(プリンセスフェイス)
- AC(エンジェルカラー)
ナチュラル志向の現代とは違い、ベースメイクは厚塗りが主流。
カバー力抜群のファンデで毛穴レスの白い肌に仕上げていました。
鼻筋・あご先にハイライトを入れる
顔に立体感を作るため、鼻筋やあご先など高い部分に細々とハイライトを入れます。
ハイライトは肌に透明感の出る薄紫や薄ピンク系が人気でした。
ノーズシャドウをしっかりと入れる
ハイライトを入れ終えたら、次にノーズシャドウをしっかりと入れていきます。
ノーズシャドウの色味は薄いブラウン系が人気でした。
濃い色だと少量でもここに入れてます!と主張が強くなってしまいますが、ベースと近い薄いブラウン系だと広範囲に入れても自然な仕上がりになりました。
眉頭から鼻横にかけて結構がっつりとノーズシャドウを仕込む子も多かったです。
フェイスラインにシェーディングを入れ小顔に
こめかみからあごにかけて筆でくるくるとシェーディングを入れ、小顔に見せていました。
また、顔と首の色に違いが出ないようにファンデーションを塗った部分と塗っていない部分の境界線にもシェーディングを塗り境界線をぼかしていました。
チークは青みピンクを横長に濃く
チークの色味は青み寄りのピンクが人気!
高発色の青みピンクのチークを頬の高い部分に横長に塗ります。
次に、チークとベースの境目に薄ピンクのチークをぼかすように塗ることでチークが浮かず自然な仕上がりになると言われていました。
この時代とくに人気の高かった青みピンクのチークといえば
- キャンディドール ストロベリーピンク
- ダイヤモンドビューティー ドーリーピンク
- コスマジック スウィートデコチーク クリーミーくみっきー
- メリッシュ ドールピンク
中でもキャンディドールのチークは多くのギャルが愛用していました。
眉毛は自然なアーチ型
眉毛は細すぎず太すぎずの自然な太さでアーチ型にしている子が多かったです。
眉頭~眉山までをパウダータイプで描き、眉山~眉尻までをペンシルタイプで描くときれいな眉毛に仕上げることができました。
その後、眉マスカラで髪色と眉毛の色味を同じにしたら完成です。
ドーリーメイクをしているギャルは明るい髪色の子が多かったため、眉毛を黒のままにすると浮いてしまいます。
そのため、髪色に合わせて眉毛の色味も明るくしてカラーリングしていました。
アイメイクは丸目orたれ目のドーリーeye
お人形フェイスになるために最も重要だったのが目元です。
目元はカラコンやつけまつげでお人形さんのようなぱっちりとした大きな瞳を作り上げていました。
2000年代の他ジャンルのギャルといえば濃いアイシャドウに太いアイライナーで目元を盛っていましたが、ドーリーメイクではアイシャドウもアイライナーも主張させません。(ギャルにしては薄め)
ブラウン系やベージュ系のアイシャドウを薄く塗り、アイラインも上のみと控えめ。
その分フサフサ系の存在感のあるつけまつげをつけてデカ目を作り上げていました。
※アイメイクの詳しい手順は記事後半の2.ドーリーメイクのアイメイク手順の項目で説明しています。
カラコンは王道のブラウン系カラー
ドーリーメイクを好む甘ギャルたちの間では、フチがしっかりと入っている茶色のカラコンが人気!
中でも“つーちゃん(益若つばさちゃん)のカラコン”である「エンジェルカラー バンビシリーズのチョコレート」や“くみっきー(舟山久美子ちゃん)のカラコン“である「ピュリームのピュアブラウンやガーリーチップのソイラテ」は盛れる!と評判のカラコンでした。
リップは青みピンクorベビーピンク
ドーリーメイクを好む甘ギャルたちに人気のあったリップはピンク系。
中でも青みピンクやベビーピンクが人気で、口紅の上からグロスを重ね付けしてツヤツヤに仕上げていました。
人気の高かったリップは
- キャンディドール リップスティック ラムネピンク
- MACのピンク・ヌーボーやトラブルメーカー(現定色)などの青みピンク
- キャンディドール リップグロス マカロンピンク
ドーリーメイクのアイメイク手順
今回はガングロ時代にギャルをされていたCちゃんのメイクをご紹介します。
アイシャドウを塗る
アイシャドウはベージュや薄めのブラウンカラーが人気。
同系色の薄い色・中間色・濃い色を2~3色使いグラデーションを作っていました。
下まぶたも黒目下~目尻にかけてブラウンシャドウを入れたれ目を引き立たせていました。
ドーリーメイクを好む甘ギャルたちがよく使っていたアイシャドウは
- MACのスモールアイシャドウ
- NARS デュオアイシャドウ
- ドーリーウインク 01
- KATE グラディカルアイズ
- ヴィセ ブラキッシュフォルミング アイズ
この工程でのポイントはクリームアイシャドウを下地代わりに塗っておくこと!
他系統のギャルに比べ、アイシャドウは控えめ(薄い色)だったため、発色を良くするためにクリームアイシャドウは欠かせませんでした。
このクリームアイシャドウを塗るか塗らないかで、アイシャドウの発色が全然違ったため、多くの甘ギャルが下地として取り入れていたと記憶しています。
クリームアイシャドウは「ドーリーウインクのゴールド」が人気でした!
ラメグリッターで目元を華やかに!
目頭やアイホールにラメグリッターを追加することで目元のラメ感が増し華やかになるため、アイシャドウの上からグリッターをトッピングする子もいました。
ラメグリッターはキャンディドールのプレミアムラメグリッター(シャンパン)が人気でした。
涙袋を強調させる
近年のようなぷっくりとした涙袋メイクがギャルたちの間で流行し始めたのは2012年頃から。
Popteen紙面で涙袋の作り方(描き方)が特集されたことから流行り始めました。
当時の涙袋メイクは、白に近いアイシャドウを涙袋全体に塗り、アイブロウで陰影(線)を作るというもので、しっかり涙袋作っています!と主張するやりすぎ涙袋メイクでした。
アイラインを引く
ドーリーメイクはたれ目がポイントのため、アイラインでたれ目を強調します。
上下ともアイラインを引くと、濃くなりすぎるため上ラインのみ!
目頭~目尻までは目の形に沿って引き、目尻から先はたれ目になるようにラインを下げて引いていきます。
人気のあったアイライナーは
- K-パレット
- ラブライナー
- ドーリーウインク
ビューラーでまつげを上げ、マスカラを塗る
つけまつげをつける前に自まつ毛をビューラーで上げて、マスカラを塗ります。
時間が経過した時に自まつげが下がると、つけまつげと分離して馴染みが悪くなるため、ビューラーだけではなくマスカラをしっかり塗ることが重要でした。
つけまつげを上下に付ける
お人形さんのような目元を再現するにはつけまつげが必須!
なりたい目の形(丸目orたれ目)で上つけまのデザインの好みが別れていましたが、
- 丸目になりたい子は黒目の上部分が濃いデザイン
- たれ目になりたい子は目尻部分が濃いデザイン
を好む傾向にありました。
2010年頃は束感のあるつけまが人気でしたが、年々フサフサ系の人気が高まり、2013年頃には束感よりもフサフサ系を付けている子の割合の方が多くなっていました。
下つけまは、ナチュラルなデザインが人気でした。
左:束感のあるつけまつげ / 右:フサフサ系のつけまつげ
当時人気のあったつけま
縦に広い丸目派さんには
- ドーリーウインク アイラッシュ№2
- ダイヤモンドラッシュ セレブeye
縦に広い丸目派さんには
- ドーリーウインク アイラッシュ№1
- アイメイジング スウィートリボン №301
- MACの#7に目尻用のつけまをカスタムしたもの
下つけまは「ドーリーウインク アイラッシュ№5」一択!と言ってもいいくらい多くの甘ギャルが愛用していました。
(人気すぎて売り切れ続出!店頭に並んでいたら即GETしないとなかなか手に入れることができないレアアイテムでした。)
近年では、ドーリーメイクもより薄くなり、ギャルというよりあざとかわいい女の子がしているメイクへと変化を遂げていった印象です。