ギャルのマインドとは、周りに左右されず自分がイケてる!と思ったこと、自分のいいと思ったファッションなどを楽しむこと。
「自分らしさを持ち、マインドがギャル」であれば見た目は清楚でもOK!なんだって😎✨
元号が平成から令和へと変わり、新しいトレンドが次々と誕生しています。
それは、ギャルの世界でも同様です。
時代とともに、ギャルの系統は多種多様化し、メイクやファッションもさまざま。
そんな中、かつてのギャルがこぞって愛読していたギャル系ファッション雑誌「egg」が令和元年に復刊を果たしました。
その影響もあり、若者の間ではギャルへの関心が再び高まっている傾向にあります。
そこで今回は、新しいギャル文化を生み出す「令和ギャル」に注目してみました。
「令和ギャルの定義ってなに?」「令和ギャルのことを知りたい」という人は、是非目を通してみてくださいね!
「令和ギャル」と聞いても、さっぱりイメージが湧いてこないですよね。
全盛期のギャルといえば、「金髪」「濃いメイク」「黒ギャル()」などのイメージでしたが、それに加えて「白ギャル()」の定義も確立されていきました。
黒ギャル・・・日焼けサロンなどで肌を焼いているギャルのこと。
肌を焼かない「白ギャル」の対義語として使われています。
白ギャル・・・肌を焼かず、むしろ美白を心がけているギャルのことをいいます。
肌を焼いている「黒ギャル」の対義語として使われています。
その後は徐々にギャルブームが衰退していき、ナチュラル思考が高まっていた中、令和ギャルとは一体どのようなことを指すのでしょうか。
2020年(令和2年)に放送された日本テレビ「ZIP!」で、令和ギャルに関するテーマが取り上げられていたので、その中で紹介されていた「令和ギャルの定義」を解説していきます。
以上の3つです。
いや、これアイドルも街中にいる人もほぼみんなギャルに入るじゃん!と、ツッコミたくなるような定義ですね💦
令和の最新ギャルは「清楚な甘めギャル」が主流で、「ナチュラルに盛る」ことを意識している子が多いようです。
「egg」web版 2020年5月号
出版社:大洋図書
表紙:古川優奈(左)伊藤桃々(右)
「染め髪」は、垢抜けた雰囲気と元気ではっちゃけたギャルのイメージを作り出すためには重要ですよね。
しかし、以前のギャルのようなダメージヘアとは違い「艶のある明るい髪の毛」を意識している子が多いのが特徴的です。
「カラコン」は、ギャルメイクをする上で必要不可欠なもの。デカ目メイクにはフチありのカラコンがマスト!です。
ナチュラルなギャルメイクであっても、裸眼よりカラコンを使用するのがポイント!
ナチュラルに盛りたい子には裸眼風のナチュラルカラコンが人気です。
令和ギャルたちから人気のカラコンを調べてみると、2010年頃に流行っていたカラコンが今も人気上位にあり驚きました!!
カラコンで盛る!という考え方は今も昔も変わらないようです。
「鼻筋メイク」は、ノーズシャドウで彫りを深く見せ、鼻筋のハイライトで立体感を作り出すメイクのこと。
これをメイクに加えるだけで、ギャル感が増します。
以上の3つが「ギャルの定義」とされていますが、この3つ全て揃っていることが「令和ギャル」の条件とは限りません。
例えば、黒髪のギャルも多く存在していますし、そうした黒髪ギャルの大半は、メイクが濃い場合が多いです。
他にも、髪の毛は明るいけど裸眼メイクをしていたり、必ずしも鼻筋メイクをしているわけではなかったりします。
よって、ギャルのジャンルが多種多様化していることにより、見た目だけでギャルと判断するのは難しくなってきました。
見た目がかなり清楚になったこともあり一見ギャルなのか!?ギャルじゃないのか!?と、判断がつきにくい子も多くなってきましたが、ギャル雑誌eggの編集長によると、見た目よりも中身の「ギャルマインド」が大切であると言います。
ギャルのマインドとは、周りに左右されず自分がイケてる!と思ったこと、自分のいいと思ったファッションなどを楽しむこと。
「自分らしさを持ち、マインドがギャル」であれば見た目は清楚でもOK!なんだって😎✨
つまり自分の好きなファッションやスタイルを、周りの評価など気にせずに貫き通す、強いマインドを持っていることこそが「令和ギャル」の定義と言えます。
「派手なメイクと髪型」「露出の高いファッション」が当たり前だったかつてのギャル。
その見た目から、「不真面目」「不潔」「男ウケが悪い」「気が強そう」など、良くない印象を持たれることが多かったです。
しかし、令和ギャルの間では「盛り過ぎないメイクと、清潔感のあるスタイル」が主流。
盛り過ぎないメイクによって、かつてのギャルよりも清潔さが感じられ、好印象で親しみやすくなった点が「令和ギャル」の特徴であると言えます。
それに加えて、自由度の高いスタイルもポイントです。
令和のギャルファッションは、個性的なファッションや甘め・清楚系・スポーティまで、ジャンルはさまざま。
また、カラコンの種類もナチュラルなものから派手なものまでバラエティに富んでいます。
アイメイクは、まつげエクステや自まつげでメイクをするギャルが多い印象を受けます。
ギャルメイクと言えば、つけまつげ一択でデカ目を強調する濃いメイクが一般的でしたが、現在は幅広いメイクを楽しむギャルが多いようです。
髪色においても、ピンクやブルー、そしてアッシュや黒髪など、個性の表現が非常に豊かな印象。
縛りのないスタイルが令和ギャルを象徴していると言えるでしょう。
東京近郊の平成ギャルたちにとって渋谷は「聖地」であり、足しげく通う子も多くいました。
お金がなくてもとにかく渋谷に行く!渋谷に行けば知り合いがいる!という子も多く、友達とセンター街で一晩過ごすなんてこともざらでした。
しかし、現代のギャルたちはギャルの聖地「渋谷」に集まらなくなってきているといいます。
その主な理由は以下の通りです。
令和の時代にギャルをしている子の多くは地方住みといわれているため、昔のギャルたちのように毎日渋谷に集まることは難しいですよね。
スマホ(SNS) が広く普及した現代は、どこにいても誰とでも簡単にSNSで繋がる()ことができる時代です。
そのため、場所に関係なく(ネット上で知り合った)友達とコミュニケーションを取ることができる→わざわざ渋谷に足を運ぶ必要がないと考える子が増え、渋谷に集まるギャルが減少してしまったようです。
SNSで繋がる・・・同じ共通点を持っている者同士がネット上で友達になること。
互いにフォロー・フォロワーになること。
昔は「ギャルファッション=109ブランド()」で、最新の流行アイテムは渋谷109に行って手に入れる!というギャルが多く、渋谷109でお買い物をすることがステータスでもありました。
しかし、近頃のギャルはブランドにこだわらない子が増えており、ワンシーズンしか着る機会のない「流行アイテム」はネット通販サイトやフリマサイトなど「プチプラで済ます」ことが多いといいます。
ブランドにこだわらない→ネット通販でもOK!→わざわざ渋谷109に買い物に行く必要がない・・・という思考の子が増えてきたことも、令和ギャルが渋谷に集まらないことの一因のようです。
109ブランド・・・渋谷109の中にショップがあるブランドのこと。
昔はギャル情報の大半は雑誌でしか知ることができなかったですし、ギャル服も渋谷109など特定の店舗でしか購入することができなかった時代でした。
しかし、現代はネット(SNS)環境がどんどん良くなってきているため、ギャルの聖地である渋谷に行く必要がないと考える子が多くなってしまっているのですね。
「egg2020春号」(2020/3/2発売)
出版社:大洋図書
表紙:甲村仁絵(左)鈴木綺麗(真中)石山彩花(右)
清楚系ギャルが主流となった令和ですが、ギャル雑誌「egg」が復刊すると徐々にではありますが昔懐かしの黒ギャルたちを見る機会も増え始めました。
新生eggモデルの中には平成ギャルをそのまま受け継いでくれている黒ギャルもいて、彼女たちがSNSを通しギャル文化を発信することで、絶滅危機にあったギャル文化も再燃し始めています。
ちなみにかつてのギャルは「白ギャル」か「黒ギャル」の肌色別に分類されていましたよね。
現在では、「白ギャル」と「黒ギャル」に加えて、健康的な肌色(ラテ肌)のギャルのことを「ラテギャル」と呼びます。
令和ギャルの間で爆発的なブームとなっているものが「TikTok」です。
TikTokの流行によって誕生した、ギャル語やトレンドも存在します。
2020年のギャル語大賞にランクインしている「きゅんです()」や「やりらふぃー()」は、まさにTikTokによる影響。
きゅんです・・・「きゅんです」は、胸が「きゅん」とときめいたことを意味しています。
やりらふぃー・・・「やりらふぃー」は、テンションが高い人やテンションが上がっている状態などを意味しています。
「パリピ」や「チャラい人」のことを「やりらふぃー」や「やりらふぃー系」と表現することもあります。
@niziu_official #NiziU #RIMA #MIIHI #NINA #キュンです ♬ きゅんです - ひらめ
令和ギャルにとってTikTokは「ギャル文化を作り出す」なくてはならないツールとなっているのです。
平成初期にブームを巻き起こした「パラパラ」が、令和ギャルの間で再燃しつつあります。
カリスマギャルモデル「ルミリンゴ」こと「板橋瑠美ちゃん」や令和のギャル雑誌「egg」や「nuts(ナッツ)」のギャルモデル4人のユニット「REIWA PARAPARA DANCERS(RPD)」を筆頭にTikTokやYoutubeにパラパラダンスの動画を投稿したり、友達同士でパラパラを踊ったりするギャルが増えています。
中でもTikTokでは昔パラパラの楽曲として人気のあったCascada(カスケーダ)の「Bad Boy」が大流行中!!
「#badboy」「#BADBOY」「#バッドボーイ」などのハッシュタグを付けてパラパラを踊る動画が多数投稿されています。
令和ギャルの間で「ボディメイク」に注目が集まっています。
平成のギャルといえば、細ければ細いほうが可愛いとされ、無理なダイエットをするギャルが多い傾向にありました。
しかし現在は、数字にとらわれず筋トレや運動で健康的に痩せて、メリハリのあるボディを望んでいるギャルが多い印象です。
その背景には、テレビなどで活躍しているモデル自らが、筋トレで鍛えた肉体美をSNS上に披露したり、細いだけじゃなく筋肉がしっかりとある方が健康的で綺麗と言われていたりすることが影響しています。
さらにYoutubeを見ながら、簡単に自宅でトレーニングができるようになったことも理由として挙げられますね。
「ルーズソックス」といえば90年代のコギャル(女子高生)のアイコン的アイテムで有名ですよね。
そんなルーズソックスが令和の今、女子高校生たちの間でじわじわとブームになってきています。
再燃している理由として以下の2つが考えられます。
令和3年現在女子高生である子たちの親御さんの多くは40代のコギャル世代。
そのため、親御さんたちの中には学生時代「ルーズソックス」を履いていたという方も多いはず。
今どきの女の子は母親と仲が良いことが多いため、親御さんたちの青春時代の制服の着こなし方を参考にしている子も多く、その結果当時の青春アイテムであった「ルーズソックス」への注目度がUPしたのではないかと考えられています。
近年はコロナウイルスによって今まで当たり前だった日常とは別の日常を強いられている方が多くいますよね。
青春真っ盛りの高校生たちもそのひとり。
授業がオンラインとなり制服を着る機会が少なくなり、友達との思い出作りをできる機会が減ってしまっています。
そのため貴重な学生時代の思い出作りのアイテムとしてルーズソックスを取り入れた制服スタイルをし、青春時代の思い出を残しているのではないかと考えられています。
どちらにしても90年代のようなギャルがルーズソックスを履くスタイルとは異なっているようですが、ギャルアイテムの一つである「ルーズソックス」に再び注目が集まっているのは喜ばしいことですね!
令和ギャルの定義を紹介しましたが、はっきりとした定義はないように感じます。
「自由でかつ自分らしさのあるスタイル」を貫いていれば、それは令和ギャルと言えるのではないでしょうか。
自由だからこそ誕生するオリジナルのスタイルは、令和ギャルにしかない良さでもあります。
今後も、縛りにとらわれない「令和ギャル」には目が離せないですね。