2006年に創刊された「小悪魔ageha」の影響で流行したアゲ嬢系ギャル。
彼女たちは、盛り髪・盛りメイクにヒョウ柄やセクシーなワンピース、ファーのアイテムなどを合わせ煌びやかな服装をしていました。
ここではアゲ嬢系ギャルたちの間で流行していたコーディネートや流行アイテムをいくつかご紹介していきます。
アゲ嬢系白ギャルの間で流行したコーディネートは?
ヒョウ柄コート×ニーハイブーツ
「ヒョウ柄」「ゼブラ柄」「ダルメシアン柄」の3つが代表的なアニマル柄でしたが、特に人気だったのが「ヒョウ柄」です。今ではレオパード柄と呼ぶのが主流ですね。
当時、洋服からバッグ・小物まで様々なヒョウ柄アイテムが売られていて、多くのギャルたちがヒョウ柄アイテムを複数持っていました。
中でも、ヒョウ柄のコートに黒のニーハイブーツを合わせるコーディネートは定番中の定番!
巻き髪でこのコーディネートをしている白ギャルがとても多かったです。
白ギャル・・・肌を焼かず、むしろ美白を心がけているギャルのことをいいます。
肌を焼いている「黒ギャル」の対義語として使われています。
チュニックワンピ×ストッキング
109ブランド「LIPSERVICE(リップサービス)」や「EGOIST(エゴイスト)」などで売られていたチュニックワンピースは、袖口に向かって広くなっているデザインと、胸元部分が広く開いてねじれているのが特徴的です。
体のラインを綺麗に見せてくれるかつ、セクシーさも兼ね備えたワンピとしてお姉さんギャルたちから人気がありました。
柄はシンプルな無地のものから、プッチ柄()やレース柄などさまざま。
黒のストッキングや網タイツと合わせてよりセクシーさをUPさせるコーディネートが人気でした。
プッチ柄・・・派手で大胆な色使いが特徴的な幾何学模様の一種。マーブル模様と表現されることもあります。
イタリア発祥のブランド「エミリオプッチ」が生み出したオリジナルの幾何学模様が由来で「プッチ柄」と言われるようになりました。
セットアップ×ファーティペット
バイカラー()やレース柄、ツイード生地()など様々なバリエーションのセットアップも流行りました。
セットアップの中にはコルセットキャミ(今でいうカップ付きキャミ)を着て、首元にファーティペットを巻けば華やかさもUP!
セットアップにニーハイブーツやファーのショートブーツと合わせるアゲ嬢系ギャルが多かったです。
バイカラー・・・1つのアイテムの中に2つの色を使っているデザインのこと。
黒×白や、黒×ベージュなど色の濃淡の差が大きい2色を使うことが多く、片方の色をアクセントとして使っていることが多いのも特徴です。
ツイード生地・・・紡毛糸(太く短い羊の毛)を使って織られた、表面が粗っぽい毛織物のこと。
ツイード生地の洋服は高級感や品があるように見せることができるため、秋冬になるとお姉系ギャルブランドでよく売られていました。
花柄ワンピ×ダンガリーシャツ
アニマル柄と並んで人気だったのが「花柄」です。
「キャミワンピ」や「マキシワンピ」そして「オールインワン()」に「タイトスカート」など様々な花柄の洋服が流行り、春夏になるとみんなが花柄アイテムをこぞって取り入れていました。
花柄の洋服には、髪の毛を巻いてダンガリーシャツ()やサボサンダル()と合わせて甘めなコーディネートに仕上げるのが主流でした。
オールインワン・・・上下(トップスとボトムス)が繋がっている洋服のこと。
「コンビネゾン」や「ロンパース」と表現されることもあります。
ワンピースもオールインワンに該当しますが、どちらかというとボトムス部分が「パンツタイプ」になっているものを「オールインワン」と呼ぶことが一般的です。
ダンガリーシャツ・・・ダンガリーというデニムの一種から作られているシャツのこと。
通常のデニムよりも生地が薄いのが特徴です。
シンプルなデザインが一般的ですが、当時は襟元から胸元にかけてレースがあしらわれている甘い(ブリブリな)デザインが人気でした。
サボサンダル・・・つま先~足の甲部分までが覆われ、くるぶし~かかと部分が露出しているサンダルのこと。クロックスのサンダルの形がまさにサボサンダルに該当します。
ギャル向けのサボサンダルにはヒールが付いているのが一般的です。
白ギャルはみんな持ってた!流行アイテムは?
デニムのショーパンとミニスカート
ボトムスは、デニムのショートパンツやミニスカートが主流。
丈の長さに強いこだわりがあり、できる限り丈が短いほうが白ギャルに受け入れられていました。
ニーハイブーツ
ニーハイブーツは膝上まで丈のあるロングブーツのことです。
丈の短いワンピースにニーハイブーツを合わせた「絶対領域コーデ」はスタイルが良く見える!と人気がありました。
どんなコーディネートにも合う黒やベージュはみんな持ってた必須アイテム!!
109に入っていた靴屋さん「エスペランサ」や「R&E」では様々なデザインのニーハイブーツが売られていました。
ファーブーツやファーレッグウォーマー
別名「怪獣ブーツ」ともいわれていたファーブーツや、パンプスやサンダルと合わせて使えるファーレッグウォーマーは白ギャル黒ギャル()問わず大流行したアイテム。
ファーブーツやファーレッグウォーマーは取り入れるだけで旬なコーディネートになるため、アゲ嬢系ギャルたちもこぞって取り入れていたアイテムです。
黒ギャル・・・日焼けサロンなどで肌を焼いているギャルのこと。
肌を焼かない「白ギャル」の対義語として使われています。
ファーティペット
首元に巻きつけるだけで、華やか!そして上品で可愛らしい印象になるファーティペットは冬の定番アイテム!
ベージュ・ブラック・グレーのカラーがあり、カラーによってコーディネートの雰囲気を変えることが出来たため、色違いで持っている白ギャルが多くいたほど、大ヒットしたアイテムでした。
チェーンベルト
スカートやワンピース、デニムなどの上からチェーンベルトをアクセサリー感覚で腰に巻きつけるのスタイルも流行りました。
細いチェーンが何重にもなっていて、そこにハートや星モチーフのパーツやラインストーンの付いた華奢なものから、太ベルトにチェーンが何重にもなっているゴツイデザインまで種類が豊富でしたが、アゲ嬢系ギャルたちからは華奢なチェーンベルトの方が人気が高かったです。
ファーのバッグ
アニマル柄やピンク色のファーバッグはファッションのアクセントにもなる人気のファッション小物でした。
ヒョウ柄の服を着ているのに、ゼブラ柄のファーバッグを合わせるなど、ちぐはぐなコーディネートをしているギャルもいましたね。
当時のアゲ嬢系白ギャルファッションを振り返ってみると、ファーのアイテムがトレンドだったことが分かりますね。
そして、シンプルなデザインよりも派手なデザインを好む傾向にありました。
派手なカラーや柄物は、ギャルファッションにとって大切なポイントでした。
また、ボディラインを強調するセクシーなワンピースやタイトスカートなどの女性らしいファッションも注目を集めていました。
現代ではあまり見かけなくなったデザインやアイテムが多い中、花柄やヒョウ柄は今でも変わらずに人気を博しています。