コスメブランド

平成ギャルを虜にしたff(フフ)のコスメ

mainImg

ffとは

ff(フフ)は、1996年から2007年頃まで資生堂フィティット(資生堂コスメニティ部門の1つ)から展開していたセルフコスメブランドです。

INTEGRATEの前身ブランドに該当します)

資生堂から出ているプチプラコスメということで、お値段の手頃さと品質の良さが両立されていて、10代〜20代の女性を中心に人気がありました。

最初は資生堂コスメの1つということで、他の資生堂のCMにも出演していた宮沢りえさんのCMで登場しました。

その頃はふんわりしたイメージで、資生堂のプチプララインといった域を出ない感じでした。

ですが、2000年から観月ありささんがイメージキャラクターに起用され「ff=スタイリッシュ」といったイメージが定着し、ギャルたちの人気に一気に火がつきます。

ffといえば光を取り込んだようなきれいなパールやラメ、濡れたようなツヤ感が印象的でした。

観月ありささんのクールでセクシー、そしてどこか小悪魔っぽい雰囲気とffのメイクがぴったりで、「なりたい顔」「マネしたい顔」のイメージがしやすかったことも人気につながりました。

平成ギャルたちがこぞってffを愛用していた理由

  1. お値段がお手頃(1アイテム1,000円前後)
  2. どこでも手に入りやすい
  3. 容器がコンパクトで持ち運びに便利
  4. 1アイテムでいろいろな使い方ができる
  5. きれいなパール、ラメ、ツヤ感
  6. 見た目どおりの発色
  7. カラバリ豊富
  8. かっこいい系、かわいい系どちらも対応可能

一つ一つのアイテムがプチプラだったり、一つのアイテムで何通りもの使い方ができるものも多かったりと、気軽に購入できて、新しいメイクにトライしやすいことが人気の大きな理由でした。

スタイリッシュなCMの影響もあって、基本的にきれいめギャル(とくにクール系)に人気でしたが、カラバリも豊富でいろいろ試しやすいので、かっこよくすることもかわいくすることもできました。

その日の気分によってイメージチェンジできるため、新しいものを積極的に取り入れたいギャルたちの好奇心、冒険心を満たしてくれました。

また、パールやラメが効いたルージュやアイシャドウ、細眉メイクの必需品アイブロウパウダーなどギャルメイクにフィットしたアイテムが揃っていたこともギャルに人気のあった理由です。

ffの中でとくに人気のあったコスメ4選

トリプルコントラスト

黒肌用ファンデーション2種

ffのなかでも特に目を引く画期的なアイテムが「トリプルコントラスト」です。

パウダー、クリーム、ラメのジェルという質感の異なる3色のアイシャドウが、3段になったケースに入ったタワー型アイカラーセットです。

基本的な使い方は、クリーム→パウダー→ジェルの順番でまぶたにのせていきます。

そうすることによってきれいに発色し、持ちが良く、長時間つけたての仕上がりが持続しました。

使い方はそれだけではなく、単品で使用したり、順番を変えたり、他のアイテムと合わせたりと自由自在。

また、目元だけでなく、鼻筋、頬、唇など顔の別の部位はもちろんのこと、顔だけにとどまらず、肩や腕などボディにも使える便利アイテムでした。

ギャルたちの間で特に人気があったのが、ブルーのクリームシャドウ

見た目通りのきれいな発色で、クールな目元が完成しました。

持っているだけ、見ているだけでわくわくするようなビジュアルのパッケージと、使い方の自由さでギャルたちの心を掴んでいたアイテムです。

ルージュプチフール

資生堂の眉墨

名前もかわいい「ルージュプチフール」。

単3電池くらいの小さめサイズなので、色々なカラーを何本もポーチに入れている人もいたアイテムです。

カラーは全20色。

見た目通りに発色するかわいいカラー揃いの中で、特にギャルたちの間で人気があったのが、青みの強いピンク系ルージュ

上で紹介したトリプルコントラストのブルーのクリームシャドウと合わせて、クールなギャルメイクが完成しました。

ともにパール感、ツヤ感のある仕上がりなので、やぼったくならず、おしゃれで都会的な雰囲気に仕上がりました。

パーフェクトディスク

黒肌用ファンデーション2種

グロス、クリーム、パウダーと質感の異なる6色のカラーからなるマルチパレットです。

目元、唇、頬と顔中どこでも使えて、こちらのパレットだけでも、他のコスメと合わせても、これ1つで幾通りもの使い方ができました。

また、これ1つでメイクが完成するので持ち運びにも便利。

トリプルコントラストと同様、1アイテムでいろいろな使い方が楽しめました。

全7種類で、特に印象的だったのが、ゴールド、シルバー、ブロンズの3種類のメダルカラーズ。

「金のツヤ!銀のツヤ!銅のツヤ!」で印象的なCMは、具体的な説明は一切ないのに、一度みたら忘れられないインパクトでした。

まるで端正なロボットのような観月ありささんとffのスタイリッシュなメイクが本当によく合っていました。

普段トライしないようなカラーにも手を出しやすく、簡単に新しいイメージを取り入れることができました。

パウダーアイブロー

資生堂の眉墨

隠れた名品と言われるffの「パウダーアイブロー」。

復活してほしいアイテムとしてもよく名前が挙がるアイテムです。

当時のギャルは、茶髪、細眉が基本!

そんなギャルの眉メイクにぴったりのアイテムがこちらのアイブロウパウダーでした。

濃淡3色のグラデーションカラーで、特別なテクニックがなくても誰でもきれいに自然な眉を描くことが可能。

薄い色はノーズシャドウとしても使えるので、眉から鼻筋にかけて自然な立体感を作ることができました。

また、プチプラコスメとは思えない100%天然毛のブラシ付きで、細く描きたい所もぼかしたい所も思うがままにきれいなアーチ型細眉が完成しました。



「手軽に使えて、簡単に新しいイメージを取り入れられる」。

ffの魅力を一言で言うとこうなります。

プチプラだからこそ手軽に使えて、プチプラとは思えない発色や品質の良さを実感できる、そういった強みがありました。

ffの「見て楽しい、使って楽しい」コスメは、常に新しい発見をさせてくれました。

記事をシェアするSHARE