単品使いだとマットな質感で、顔色が悪く見えちゃうから当時人気だったボディショップのグロスと合わせて使う子が多かったよ!
Courregesとは
Courreges(クレージュ)は、1961年にフランス・パリで誕生したファッションブランドです。
創業者はアンドレ・クレージュ(Andre Courreges)さん
台形のミニスカートや「スペースエイジ・ファッション()」と呼ばれるスタイルで一躍ブームとなったファッションブランドです。
ギャルたちの間では90年代のコギャルやガングロギャルがこぞって愛用していたコスメブランドとして知られています。
宇宙をテーマにしたファッションで、宇宙船や宇宙飛行士を彷彿させるデザインの洋服をさします。
アポロ11号が人間史上初の月面着陸をしたことから宇宙への憧れ、宇宙を感じたいなど「宇宙ブーム」が始まり、ファッション業界も宇宙にインスパイアされた「スペースエイジ・ファッション」というジャンルが誕生しました。
Courregesの中でとくに人気のあったコスメ
口紅(304番と305番)
ギャルたちの間でクレージュといえば「リップ」!
というくらい同ブランドコスメの中でも代表的なアイテムである口紅は、カラーバリエーションが豊富!
ピンク系からオレンジ系まで何十種類もカラー展開されていましたが、平成ギャルたちの間では、「304番」や「305番」という白っぽいベージュの色味が人気でした。
304番>>コンシーラーのようなベージュで、唇の赤みを消すのに使える色味。
305番>>見た目は茶色っぽいベージュですが、塗るとピンクベージュのような色味。
クレージュの口紅はピーチの香りがして、つけるとなんだか気分が上がる♡
ギャルのカリスマ“あゆ”(浜崎あゆみさん)も愛用していたこともあり、多くのギャルから愛用されていました。
なぜ、ベージュ系リップが人気だったのか?
平成ギャルたちの間では長年、唇の赤みをなくした方がギャル度が増す!とされていたためです。
そのため、90年代のコギャルやガングロをはじめ、2010年頃のアゲ嬢系ギャルの時代まで長い間ヌーディーなベージュリップが人気でした。
アイシャドウ-ホワイト(22番や70番)
こちらのアイシャドウは、90年代のコギャルや2000年代初頭のガングロギャルたちの間で愛用されていたアイテムです。
コギャルやガングロギャルの時代は、目元を白シャドウで華やかにするメイクが人気だったため、多くのギャルたちが白シャドウを持っていました。
中でもクレージュの白シャドウはパール入りで、塗るとパールの光沢感で目元がより一層華やかになりました!
こちらのアイシャドウは目元用としてだけでなく、ハイライト代わりに鼻筋や目の周り(広範囲)にも使うことができた優れもの!
クレージュのアイシャドウには3色カラー入りのアイシャドウもありましたが、白色は使う頻度が多いため、単色アイシャドウで所持している子が多かった印象です。
当時のギャル雑誌を見てみると、人気モデルたちも愛用しており、雑誌でも度々掲載されていたアイテムです。
アイシャドウトリオ
上記でご紹介した単色アイシャドウと並んで人気だったのが3色パレットになっているアイシャドウです。
こちらのアイシャドウの魅力は、
- クリームタイプのアイシャドウが入っているところ
- グラデーションカラーを作ることができるところ
です。
クリームタイプのアイシャドウをアイシャドウベース(下地)として塗っておくと、その上に重ね塗りしたアイシャドウの発色が良く、色持ちもよくなります。
この時代、クリームタイプのアイシャドウがあまりなかったことと、ひとつのパレットで簡単にキレイなグラデーションを作ることができたため、ブルー系やブラウン系の3色パレットはとても人気が高かったです。
カラーペンシル(M7パールホワイト)
平成ギャルと言えば白いアイライン!
涙袋部分に白いラインを引くだけで、一気にギャル度が増すので白いアイライナーは欠かせませんでした。
中でもクレージュの白いペンシル(カラーペンシル07パールホワイト)は、芯が柔らかく高発色のため、力を入れなくてもさっとラインを引くだけでしっかりと色付きしてくれる優秀アイテム!
目の周り(広範囲)に白シャドウを塗り、目頭(くの字部分)や涙袋などにはその上から白ラインを重ね塗りし、より白を強調させるのが良いとされていました。
こちらのアイテムは2000年代初頭のガングロギャル~2010年頃のアゲ嬢系ギャルの時代まで長いこと人気があったアイテムです。
クレージュのコスメは、平成ギャルメイクにとって欠かせないアイテムばかりだったことがわかりました。
使い勝手の良さだけでなく、パッケージデザインもかわいい!と人気だったため、多くの平成ギャルのメイクポーチの中に入っていました。
残念ながら2008年頃にコスメ業界から撤退してしまったようなので、今ではなかなか手に入れることができないコスメブランドです。