90年代を代表する平成ギャルの憧れブランドALBAROSA(アルバローザ)。
南国リゾート風のテイストで、ガングロ系ギャルの大本命ブランドとして君臨していました。
そのなかでも特に人気があったのが、升目ハイビ柄コートです。
アルバのロゴと、升目の上に描かれた大きなハイビスカスがとにかくインパクトのある升目ハイビ柄コートは、他ブランドでは見ない唯一無二のデザインで、「アルバのコートだ!」と一目瞭然で分かるため、これを着ているだけでギャルたちから一目置かれました。
1993年から2005年にかけて販売され、時期によって丈の長さや前のボタン部分に違いはありましたが、基本的なデザインは同じでした。
カラーは、黒×白、茶×白、ピンク×茶、水色×ベージュなど豊富なバリエーションがありました。
茶×白は王道、黒×白はちょっと大人っぽく、水色やピンクが入るとさらにギャル感アップというふうに選ぶカラーによって個性が出ました。
仲間同士で色違いを着用して集まると、当時の渋谷でもしっかりと目立つことができ、とくにマンバ系ギャルたちが集団で着ていると迫力満点でした!
同じくマンバ系のギャル男(通称「センターguy」)にも人気があり、多くのセンターguyがきていたイメージです。
フード付きのブランケット素材で、とっても暖かいのも魅力的!
羽織るだけでコーディネートがキマるので、どんなギャルファッションにも合いましたが、ミニ丈のボトムスに厚底ロングブーツに合わせてバランスよく着こなしているギャルが多かったです。
定価は5〜6万円程で、当時のギャルブランドの中でもかなり高額でしたが、オリジナリティがあり品質もいいのでとても人気があり、入荷するとすぐ売り切れてしまうほど超超超人気アイテムでした。
アルバローザは人気絶頂期である2005年に全店舗が閉店。
オリジナルアイテムの生産も中止となりましたが、惜しまれる声も多く、2019年にはセレクトショップ「ハイアンドシーク(High and Seek)」とコラボし、升目ハイビ柄コートが復刻され話題になりました。
オリジナルは毛布を使った重量のあるものでしたが、こちらのコラボ商品はメリノウールを使って軽量化し、シルエットをオーバーサイズにリモデルしたものです。
カラーはブラックと茶色の2色を展開し、価格は各税別7万4,000円で、各色20枚限定で販売されました。
現在でも、オークションやフリマサイトなどで、定価を上回る高値で取引きされている貴重な人気アイテムです。