センターGUYは、2003年頃に東京の渋谷センター街に突如現れたギャル男の一種。
彗星のように現れ、あっという間にいなくなってしまった伝説のギャル男ファッションです。
ここではそんなセンターGUYの名前の由来や特徴をご紹介していきます。
センターGUYはマンバの男性版!
マンバ・・・ゴングロの肌、爆発したようなボリュームのある髪型、派手なメイクを施しているギャルの歴史の中でも一際目立つ存在だったギャルのスタイルのこと。
2003年頃に東京の渋谷センター街に突如現れたギャル男の一種(進化系)です。
当時、ギャルたちから人気の高かったアパレルブランド「ALBA ROSA(アルバローザ)」やALBAROSAのメンズライン「MY TANE(マイタネ)」の洋服を好み、メイクも髪型もとにかく派手!の一言。
男性ファッション雑誌『men's egg』の「ハロー!センターGUY」というコーナーで取り上げられた影響により、流行しました。
2004年には当時人気番組だったSMAP×SMAPにおいて、「渋谷!問題GUY!」というコントで木村拓哉さんがセンターGUYを熱演され、話題となりました。
名前の由来
センターGUYの名前の由来は、「センター街()」と、英語のスラングでイケてる野郎という意味を現す「GUY」を合成したもの。別名「モリオ」とも呼ばれていました。
当時、マンバと並びド派手でひときわ異彩を放つ姿は、渋谷でも注目の的でした。
センター街・・・ギャルの聖地「渋谷」にある商店街のことで、ギャル・ギャル男たちのたまり場となっていた場所です。現在は「バスケットボールストリート」という名称に変更されています。
センター街の中でもとくに「プリクラのメッカ前」や「渋センマック()」は多くのギャル・ギャル男たちで賑わっていました。
渋センマック・・・渋谷センター街にあるマクドナルドの略称。
センターGUYの特徴
肌はガングロ・ゴングロ
ギャル男=黒肌のイメージがありますが、ギャル男の中でもセンターGUYの肌の黒さレベルは最上級!
「ガングロ」や「ゴングロ」と呼ばれる黒さをしていました。
ヘアスタイルはロン毛でカラフル
髪色 | 白や金髪、ピンクや青などの原色が好まれていました。 |
---|---|
髪型 | ギャル男と同様の「ウルフカット()」をベースにエクステで長さを出し、髪のトップを盛った派手なヘアスタイルが特徴的です。 |
ウルフカット・・・トップの毛は短め、襟足は長めのヘアスタイル。
某マンガの「スーパーサイヤ人」のような髪型をカラフルにした姿を想像していただくとわかりやすいかもしれません。
服装は「アルバ」か「マイタネ」
ギャル人気の高かったハイビスカス柄で有名なアパレルブランド「ALBA ROSA(アルバローザ)」やALBAのメンズライン「MY TANE(マイタネ)」は共通アイコン。
そこに独自のカラーを組み合わせたファッションをしていました。
メイクはマンバと同じ
多くのギャル男はメイクをしないか、したとしてもカラコンやベースメイクのみのナチュラルメイクでしたが、センターGUYのしていたメイクはド派手!
盛りメイクに欠かせないカラコンに、鼻筋や目の周り、口元にポスカ(白色)やコンシーラーで白いラインを入れ、目の周りには花や星のキラキラなシールを貼るというマンバメイクに等しいものでした。
コミュニケーション力が高い
センターGUYはとにかくノリが良い!
ノリの良さに任せた独自の「GUY語」という言葉を使い、コミュニケーションを取っていました。
また、似た者同士で互いに声をかけ合い仲間を作り、彼らの好きだったダンスミュージックの一つである「トランス」に合わせパラパラを踊り過ごしていました。
メディアの影響で一躍話題となったセンターGUYでしたが、その派手すぎるファッションのせいで、彼らの制服とも言えるALBA ROSAの販売店舗では試着が禁止に。
円山町のクラブ「atom(アトム)」でも、センターGUYとマンバの出入りが禁止されてしまいました。
その後、渋谷センター街の変化に伴って、急激に彼らのコミュニティー規模は小さくなっていき、いつの間にか目にすることがなくなってしまいました。
しかし、ギャル男史上最も派手だったセンターGUYの遺伝子は水面下で進化し、また新しい時代を作り上げる息吹となる日を待ちわびていることでしょう。
次の新しい時代、渋谷センターGUYの遺伝子がどのような花を開くのか、とても楽しみですね。