2000年代初頭に爆発的人気となった「プリクラ」。
人気の機種には行列ができるほど、多くの学生やカップルがゲームセンターに訪れていました!
そんなプリクラに欠かせなかった機能といえば「落書き」ですよね!!
プリクラの最後の仕上げ作業となる落書きは、力を入れていた子も多かったはず!
なんてったってプリクラは、ポーズや盛れ具合も大切でしたが、落書きのレベル(クオリティ)が大事だった時代だからです。
さまざまなデザインのペンやスタンプを駆使して、華やか(ゴテゴテ)に仕上げることに必死。ときには、落書きに手間暇をかけて、時間切れになるなんてこともありました…。
そこで今回は、プリクラ全盛期と呼ばれていた時代によく書かれていた言葉(落書き)をご紹介します!
初プリ
初めてのメンバーでプリクラを撮るときに、たいてい書かれていたのが「初プリ」!
「初」の文字サイズを「プリ」よりも大きくしたり、文字ごとに色を変えてカラフルに仕上げるのが人気でした。
久プリ
「久プリ」は、久しぶりのメンバーでプリクラを撮るときによく使われていました。
「初プリ」と同様に「久」の文字サイズを「プリ」よりも大きくしたり、文字ごとに色を変えてカラフルに仕上げるのが人気でした。
なかよち・なかよぴ・なかよす
落書きに困ったときの定番フレーズ!
普通に「なかよし」と書くのも良いですが、語尾を「よち」「よぴ」「よす」などにアレンジして書くのも人気でした。
仲仔
「仲仔」と書いて、「なかこ」と読みます。
仲の良い友達とプリクラを撮るときによく書かれていました。
「一生仲仔♡」なんて書き方も人気がありましたね!
ニコイチ・2娘1
「2人で1つ」の意味を表す「ニコイチ」は、漢字で表すと「2娘1」になります。
つまり、「それくらい仲の良い2人だよ」という意味が込められていました!
友達と2人でプリを撮る時、どちらかがたいてい書いていたフレーズです。
ズッ友・心友
「ズッ友」は、「ずっと友達」の略。
とにかく仲の良さをアピールするために書かれていました。
ほかにも「ズッ友宣言!」などの使い方もありました。
親友・信友・心友
仲良しの子とプリクラを撮ったときに「新友・信友・心友」などと書く子も多くいました!
「信友」は信頼できる友、「心友」は心が通じ合っている友のことを意味していますが、どちらも「親友」と同じニュアンスで使用されていました。
汚友
あまり深い意味はないと思いますが、頭文字に「汚」をつけるのがはやりました。
「汚友らち♡」のような使い方です。
初メン・いつメン
「初メン」=「初めてのメンバー(メンツ)」
「いつメン」=「いつものメンバー(メンツ)」
つまり、初めてのメンバーでプリを撮る時やいつもの仲間たちとプリを撮る時によく使われていました。
◯◯なう・◯◯わず・◯◯うぃる
それぞれの意味は次のとおり。
「なう」は、「今〇〇している、〇〇にいる」(現在進行形)
「わず」は、「〇〇していた、〇〇に行ってきた」(過去形)
「うぃる」は、「これから〇〇する、〇〇に行く」(未来形)
それぞれ英語の「now」「was」「will」をひらがなで表記したものです。
「なう」は現在していることを書くときに、「わず」は過去の出来事を書くときに、「うぃる」は予定を書くときにそれぞれ使われていました。
例として、「買い物なう」「日サロわず」「カラオケうぃる」などの使い方があります。
「なつかしい!と感じる数々の言葉。
改めて見てみると、「恥ずかしい」「痛い」と感じるものが多いかもしれないですね!
当時は、ドラマ「ごくせん」や「木更津キャッツアイ」などの影響により、友情の強さや絆を好む傾向にあったため、友人との仲の良さをアピールするような言葉が多く存在していました。
2000年代は学園ドラマが多かったことも影響していますね。
また、シンプルな落書きよりも、派手に仕上げるのが主流で、落書きのセンスも問われていました。
今の若者は、スマホで撮影するのが当たり前になっているので、プリクラを撮る機会も減少しているのだとか。
プリクラを撮る場合は、落書きせずにシンプルに仕上げるのが今どきのようです。
今の若い子にとって理解しがたい言葉が多くあったかもしれませんが、「こんな時代もあったんだな~」と面白おかしく感じてくれれば幸いです!