「S Cawaii!」はギャル雑誌「Cawaii!」のお姉さん版として、2000年の9月に創刊されたファッション雑誌です。
主に10代後半〜20代の女性をターゲットにしており、「エスカワ」の愛称で現在も親しまれています。
創刊当初は、いわゆる「大人ギャル」や「お姉ギャル」を意識したスタイルが中心で、トレンドを取り入れたファッションコーデや、ヘアメイクなどを紹介していました。
今回は長きにわたって愛されてきたS Cawaii!で活躍していた歴代人気モデル(通称Sモデル)をご紹介します。
脇田恵子ちゃん(こっちゃん)
「S Cawaii!特別編集 全力ダイエットBOOK」(2016/6/29発売)
出版社:主婦の友社
表紙モデル:近藤千尋(左) 脇田恵子(右)
1992年7月23日生まれ。
「こっちゃん」や「ワッキー」などの愛称で親しまれている脇田恵子(わきた けいこ)ちゃんは、15歳の頃にスカウトされたことがきっかけでモデルビュー。
「Hana* chu→(ハナチュー)」「Cawaii!(カワイイ)」「CUTiE(キューティー)」「ViVi(ヴィヴィ)」「BLENDA(ブレンダ)」といったさまざまなファッション誌にて活躍してきました。
そして、2014年の11月号よりSモデルとしての活動をスタート。
同誌ではカジュアル系のポジションとして活躍し、109ブランド「GYDA(ジェイダ)」のようなシンプルなデザインをセクシーに着こなすのが上手でした。
ハットやキャスケット、サングラスなどをコーデに取り入れることも多かったです。
ウエストが脅威の51cm！と他のSカワモデルの中でも圧倒的な細さで、S Cawaii!の別冊であるダイエットBOOKで表紙を飾ることもありました。
こっちゃんは一見クールな印象を受けますが、話してみるととても可愛らしい声でギャップがあります。
そんなところも、多くの女性から人気を集める理由だったのでしょう。
現在は、ランジェリーブランド「247lingerie(247ランジェリー)」においてコラボ商品を販売したり、メイクブランド「10tune.(テントーン)」の開発メンバーの一員として商品をプロデュースしたりしています。
さらに、アパレルブランド「ggggitch(ジッチ)」のプロデューサーとしても活動中です。
吉木千沙都ちゃん(ちぃぽぽ)
「S Cawaii!」2016年10月号(2016/09/06発売)
出版社:主婦の友社
表紙モデル:吉木千沙都
1997年3月18日生まれ。
「ちぃぽぽ」の愛称で親しまれている吉木千沙都(よしき ちさと)ちゃんは、ギャル雑誌「Ranzuki」でモデルデビューを果たし、同誌の看板モデルとして大活躍した後、2016年7月号からSモデルへと加入。
S Cawaii!へ初登場で初表紙、さらにデビュー3か月でピン表紙とS Cawaii!史上最速でピン表紙を飾る快挙を成し遂げています。
同誌では、主に甘め系のポジションを担い、花柄やフリルのついたトップス、シフォン素材のトップスなどを多く着ていました。
ぱっちりとした目が特徴で、メイク次第ではガラリと雰囲気が変わります。
甘めのベビーフェイスでありながら、クールな表情やセクシーな表情も作ることが可能。
そのため、ライダースやデニムなどを取り入れた辛口コーデはもちろん、肌見せの多いファッションや韓国風ファッションなどもよく似合います。
ちぃぽぽちゃんは、S Cawaii!の看板モデルとして女性からの人気が高く、現在に至るまで幾度も表紙を飾っています。
S Cawaii!のほかにもファッション雑誌「LARME(ラルム)」や「MERY(メリー)」のモデルとしても活動中。
また、2020年6月にはランジェリーブランド「Lunangelina（ルナアンヘリナ）」を立ち上げ、プロデューサーとしても活躍されています。
hibikiちゃん
「S Cawaii!」2017年8月号(2017/07/07発売)
出版社:主婦の友社
表紙モデル:脇田恵子(左) hibiki(右)
1997年8月3日生まれ。
hibikiちゃんは、男女5人組ダンスユニット「lol（エルオーエル）」メンバーの一員。
アーティストとして活動する傍ら、ファッション雑誌「NYLON(ナイロン)」でモデルデビューを果たし、S Cawaii!には2017年の5月号より登場しています。
同年の7月号と8月号では2か月連続で表紙を飾っており、10代の女性を中心に支持を集めています。
同誌ではカジュアル系のポジションを担っており、ダメージの効いたデニムパンツやトレーナーなどがよく似合っていました。
また、パンチの効いたデザインのトップスやポップなファッションも、ストリート風にカッコ良く着こなすことができるモデルです。
時には女の子らしいファッションをすることもあり、そのギャップがhibikiちゃんの大きな魅力となっています。
近年では女優活動にも力を入れており、テレビドラマ「さくらの親子丼」「ラブコメの掟～こじらせ女子と年下男子～」や、映画「幕が下りたら会いましょう」に出演。
2021年6月にはアパレルブランド「VIVAMUS(ヴィヴァムス)」を立ち上げ、ディレクターとしても活動中です。
上記でご紹介したモデルさんの他にも
- 郡司英里沙ちゃん(えりちょす)
- 本谷紗己ちゃん(さっぴょん)
- 斉藤夏海ちゃん(なつぅみ)
- 杉本美穂ちゃん
- 日向カリーナちゃん
- 加藤雛ちゃん(かとひな)
- 永尾まりやちゃん
- メタルちゃん
などのみなさんもSモデルとして雑誌を盛り上げてくれていました！
S Cawaii!では、数々のモデルさんが活躍されていたことがよくわかります。
2012年以降は他のギャル雑誌で看板モデルとして大活躍していたギャルモデルたちがS Cawaii!へ移籍してくるケースが多く、Sモデルがとても豪華な時代でした。
創刊当初のS Cawaii!はギャルのイメージが強かったものの、近年ではギャルの要素が弱まっているように見受けられます。
韓国ブームが到来していることもあり、2018年ごろから韓国のトレンドを取り入れたファッションやメイク紹介が多い印象です。
時代の移り変わりに対する寂しさはありますが、今後のS Cawaii!にもぜひ注目していきましょう。
