ギャルメイク

平成ギャルを虜にしたBOURJOIS(ブルジョワ)のコスメ

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ブルジョワとは?

ブルジョワ(BOURJOIS)は1863年、フランス・パリにて誕生したコスメブランドです。

創業者はフランスの俳優「ジョセフ・アルベール・ボンサンさん」で、パリの舞台で活躍する俳優・女優のための舞台用コスメとして誕生しました。

その後、多くのパリジェンヌにも愛され、今では世界50ヵ国以上、2万3000店舗で展開される人気の老舗コスメブランドへと成長しました。

90年代後半に日本で取り扱われるようになると、瞬く間に人気となり、2000年代初頭のギャル雑誌ではモデルの愛用コスメとしてブルジョワのコスメがたくさん掲載されていました。

長年ギャルの推しコスメブランドとして人気がありましたが、残念ながら2014年7月末をもって日本を撤退してしまいました。

平成ギャルたちがこぞってブルジョワを愛用していた理由

ブルジョワがギャルたちの間で使われるようになったのは2000年代初頭のガングロギャルの時代からです。

ガングロギャルといえば小麦肌!

ブルジョワのコスメは

  1. 小麦肌に馴染むカラーが多かった
  2. パッケージがかわいい
  3. シャネルと中身が同じ疑惑(噂)

などの理由で人気が出たと言われています。


シャネルと中身が同じ疑惑について

ブルジョワはシャネルと同じ釜(工場)で作られているから、パッケージは違うけど中身は同じらしい!という噂がギャルたちの間で広まったことがありました。

この件について調べてみると、ブルジョワはシャネルと同じグループ内企業で、製造している工場が同じ敷地内にあるとのこと。(同じ敷地内にあるだけで、製品内容は違う)

この情報が人伝えに広まっていくうちに、同じグループ企業→製造元が同じ→中身が同じという誤情報へと変換されてしまったのではないかなと思います。


この噂は実際に筆者も聞いたことがあり、シャネルと同じなの!?なら買う~!と友達同士で盛り上がったこともありました。

ハイブランドと同じ品質のコスメを2000円台と比較的安く買えるなんてラッキー✨ とその情報が正しいかどうかも確かめずに買っていたので、他にも同じようなギャルが多かった結果、人気に火が付いたのだろうなと思っています。

ブルジョワの中でとくに人気のあったコスメ

パステルジュ(チーク)

ブルジョワ-チーク2種

ブルジョワコスメの中でも特に人気だったのが「パステルジュ」というチークです。

このチークは容器がかわいくてカラーバリエーションが豊富!

また、ベイクド製法()」で作られているため、粉飛びせずムラなく付けることができるチークでした。

ガングロギャルの時代は、チークは薄く入れるのが主流だったため、ムラなく薄付きのパステルジュシリーズが大ヒットしました。

容器がかわいい

パステルジュの容器は、コロンとした丸いドーム型が特徴的で、今までのコスメ(容器)にはないデザインが新鮮でした。

ポーチの中に思わず入れておきたくなるかわいいパッケージがギャル心をくすぐりました。

カラーバリエーションが豊富!

パステルジュシリーズは、ピンク系・オレンジ系ともにカラーバリエーションが豊富!

全色合わせるとその数なんと20色以上!!

小麦肌に馴染むベージュやオレンジだけでもたくさんのカラーが展開されていました。

元eggモデルの吉田夏海ちゃんも2004年頃に「30番のベージュ」を愛用していたよ!

当時の大人ギャルメイクには「57番」がおすすめってegg 2004年4月号に書かれていたよ!

吹き出し用ギャル

ベイクド製法で作られていた(シャネルと中身が同じ!疑惑)

一般的なチークは「プレスト製法()」で作られているのですが、ブルジョワのチークはシャネルと同じ「ベイクド製法」で作られていました。

このことから、シャネルと中身が同じなんだって!という噂が広がり人気となったのがこのパステルジュシリーズです。

ベイクド製法

粉をまとめた後、高温のオーブンで焼き上げて作る方法のこと。

プレスト製法のコスメに比べ粉が硬く粉飛びしづらい、ムラになりにくい、薄付きなどの特徴があります。

ブルジョワはシャネルと共にこのベイクド製法の先駆けブランドとして知られています。

プレスト製法

粉を圧縮して形成する方法のこと。

ベイクド製法に比べ一塗りでも発色が良く、多くのコスメで使われている製法です。

エフェルミエール41(アイシャドウパレット)

ブルジョワ-アイシャドウ(3色パレット)

パステルジュ(チーク)と共に2000年代初頭のギャルのポーチには必ずと言っていいほど入っていたのが、「エフェルミエール41」というブラウン系3色のアイシャドウです。

ブルジョワコスメの定番アイテムとしても知られているこちらのアイシャドウは、簡単にグラデーションを作ることができるアイシャドウパレットです。

ギャルたちの間では2000年代初頭~2010年頃まで長いことずっと人気があったアイテムで、2000年代初頭においては持ってない子いた!?ってくらい王道のギャルコスメとして知られています。

2007年頃のPopteenでくみっきーが紹介していたこともあり、筆者も高校生の頃に使っていたのですが、発色が良くお気に入りのコスメでした。

パステルルミエール(単色アイシャドウ)

ブルジョワ-アイシャドウ(白)

こちらのアイシャドウは、90年代~2000年代初頭のガングロギャルメイクでよく使われていたアイテムです。

特に人気があったカラーが

ガングロギャルの時代、アイシャドウは白(またはブルー)がイケてる!と言われていたため、多くのギャルが白シャドウで目元を彩っていました。

この時代の白シャドウといえば、クレージュのものが有名ですが、初代eggモデルとして大人気だった宮下美恵ちゃんが、99年のegg紙面で愛用コスメとして紹介したこともあり、ブルジョワの白シャドウ(15番)も人気が高かったです。


3-1でご紹介したパステルジュ(チーク)と同じく、「ベイクド製法」で作られているため、パール入りの細かい粒子をムラなく付けることができるアイシャドウでした。

ルガール エフェ メタリゼ(カラーアイライナー)

ブルジョワ-カラーライナー

2010年頃の夏メイクでは、いつものメイクにブルーなどのカラーアイラインを足すのが人気でした。

中でもブルジョワのカラーアイライナー(ペンシルタイプ)は

  • 芯が柔らかく、描きやすい
  • 発色が良い!(パール入りで光沢感がある)
  • ヨレにくい
  • 安い
  • 109内で買える

などの理由から人気があり、筆者をはじめ周りのギャルたちも持っていたアイテムです。


ブルジョワの化粧品は容器が特徴的で、一目でブルジョワのだ!とわかるアイテムばかりでした。

コロンとした見た目がかわいい容器をポーチに入れているだけで気分が上がったことも!

多くの平成ギャルたちに愛されていたコスメブランドだったため、日本から撤退してしまったことはとても残念ですが、今でもヨーロッパやアメリカへ行けば買うことができます。

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